ブレードランナーの原作者P・K・ディックの短編をAmazonが映像化【Prime Video】

Amazonのフィリップ・K・ディック

映画『ブレードランナー2049』が2017年に公開されました。

『ブレードランナー』に触れて前作の原作者、フィリップ・K・ディックに興味を持たれた方もいるのではないでしょうか。

そんなあなたに朗報です。

2018年、amazonさんがプライム会員向けに『フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ シーズン1』(字幕・吹替)を配信しています。

プライム会員でない方は、Amazonの『無料体験』を利用することで見れるようになりますよ。

『エレクトリック・ドリームズ シーズン1』のレビュー

私の場合、ずっと昔にディックの短編小説を全部(おそらく)読んでいるので、どんなストーリーなのか大体わかっていましたが、それでも十分楽しめましたよ。

現在(2018年3月現在)配信しているのはシーズン1の全10話のみです。

エレクトリック・ドリームズ シーズン1

1:真生活

2:自動工場

3:人間らしさ

4:クレイジー・ダイアモンド

5:フード・メーカー

6:安全第一

7:父さんに似たもの

8:ありえざる星

9:地図にない町

10:よそ者を殺せ

今回は、ぜひ見て欲しいものだけを3つだけピックアップし、簡単に評価しました。

自動工場:Amazonさんの未来です

何もかもが崩壊している世界なのですが、機械が支配する”工場”だけは稼働し続けて、そこで造られた商品を消費者に送り続けています。

なぜなら、

「人は幸せになるために消費し、消費を続けるには、選択の自由や自由意志は不要である」

という理由から。

でも、工場は公害を巻き散らかす汚染源…。生き残った人間たちは工場を止めようとしますが…。

お話の構造は古典的かな。誰もがAmazonを思い出すと思いますよ。

フード・メーカー:食品のフードではなく、頭巾(ずきん)のことです

人の思考を読んだりできる能力を持つミュータントがいる世界。彼らの持つこの特殊能力を遮断できるフードがどこかの工場で作られます。何を考えているかなんて誰にも知られたくないですからね。

「フードはどこで製造されている?」

普通の男(警官)とミュータントの女(助手)がその場所を探ります。

流石ディック作品です。どんなに優れた能力を持っていても、最後に判断するのは何の根拠も確信もない”感情”だけ…。面白かったですよ。

ミュータントの女性が美人です。見る価値あり。

フード・メーカー

地図にない街:誰もが思い浮かべる虚構

「どこか知らない街に行きたい」

歌でも小説でもよくあるテーマですね。

ディックの『地図にない街』は、老いた父親が “誰も知らない街” に行ってしまうお話です。

どうしてそんな街があるのかな?

老いた父親は、家族を取り戻すためにその謎を探ります。どこか寂しくて優しい物語です。


全てのお話は50分前後です。今回は3つ紹介しました。この3つを見たら全てのお話を見たくなると思いますよ!

プライム会員でなくてもAmazonプライムの『無料体験』を利用すれば見れます

Amazonプライム会員は無料で見ることができます。prime会員専用のコンテンツです。(2018/2/21 現在)

プライム(prime)会員以外の方は、30日間のお試し体験を利用すれば会員と同じように無料で見ることができます。

Amazonプライムのエレクトリック・ドリーム
スクリーンショット:Amazon フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ より一部抜粋

無料体験は注意が必要

無料体験の30日間が過ぎると、自動的に正会員に移行してしまい、年会費の3,900円が自動で引き落とされます。(2018/2/21 現在)

そうならないために、体験期間終了前に通知を受ける設定をしておきます。

▼ Amazonプライムの無料体験について、『ウルチケ』さんのサイトが大変詳しいです。参考にしてみてください。

参考 自動更新注意!Amazonプライム無料体験中に設定1つで問題解決ウルチケ

※ 過去に無料体験を利用した方でも、条件が整えば再度利用できるそうですよ。

『フィリップ・K・ディック』って何者?

フィリップ・キンドレド・ディックは、アメリカのSF小説作家です。有名になったのは、彼の長編小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の映画作品『ブレードランナー』が公開されてから。

しかし残念ながら、この映画の完成を待たずに亡くなってしまいました。本人は大変気に入っていたそうですが…。

その後、彼の原作をもとに『トータルリコール』『マイノリティ・リポート』などなど、かなりの数の映画作品が生まれています。どれも面白いですよ。

▼ ディック原作の映画『トータルリコール』

総 評:小説とは違って…

ディック作品のほとんどは、未来のお話です。しかし、時代の流れを引き継がない虚構の世界が舞台になっています。

そして、その虚構の世界は、現実の世界と何ら変わらない性質のものなのです。

ディックの小説って途中でぶった切ったような終わり方をするお話が多いのですが、今回の映像作品はすべてスッキリしたラスト? になっているので、かなり見やすくなっていました。

ディック初心者にホントにお勧めの映像作品となっていますよ。

以上でレビューを終わります。シーズン2はぜひとも実現してほしいですね。

そうそう、Amazonさんはプライム会員向けに、ディックの長編小説『高い城の男』もドラマ映像化しています。第二次世界大戦でアメリカが負け、ナチス・ドイツと日本が勝利している世界を舞台とした物語です。興味があればどうぞ。