今年の初め頃に『君の名は。』を映画館で観ました。この映画を見るかどうしようか迷ってる人向けにレビューを書いてみました。
評価や裏ネタのようなものは他のサイトで盛んに論じておられるようなので、私は自分が思ったことだけを書こうと思います。
海誠監督の『君の名は。』をほぼネタバレなしでレビューしました
最初は観に行くつもりはなかったのですが、パートのおばちゃんがよかったわぁ、って言ってたので話のタネになるかなということで、劇場に行ってきました。
結論から言うと、観てよかったです。今更ながらの感想です。
一部ネタバレもありますが、映画を見る上で支障がないように配慮しています。
映画マニアではない、ど素人の率直な感想。
公開は2016年8月ですが、私が見たのは次の年に入ってから。今のところ2017年に見た映画の中で一番面白かったです。
なりふり構わず、エンタメに突っ走っていたところが爽快で良かったですね。
実は、その前に見た映画が『スター・トレック BEYOND』という映画だったのですが、
主人公の苦悩と葛藤→人との出会いと友人たちの助け→乗り越える→仲間がいっぱい死んでるのにハッピーエンド
といった、ハリウッド的なストリー展開の押し付けに、もうお腹いっぱいって気分になってしまい、
映画はしばらくいいわ…
というぐらい、心理的なダメージを受けていました。(といっても、トレック好きなので新作が公開されたらまた見に行きますよ!!)
『君の名は。』も、日本映画によくある感じのおきまりな映画なのですが、
- ちょっと芸術してみました、感性で見てね。
といった気難しいことを考えなくてもよくて、素直な気持ちで見れました。
映画評論家の批評で、
- この映画を通して我々日本人に伝えたかったことは…
- 監督の強いメッセージ性云々(誰だよ…)
といった解釈をこしらえてしまうような映画ではなかったのが良かった。(あれ?、褒めてるのかな??)
恋愛の部分はというと…
恋愛映画は全く観ないのでわかりません。最後に劇場で観たのは、ゴースト・ニューヨークの幻っていう、ろくろを回す映画です。ごめんなさい。
そして最後に、日本映画の最大の欠点、
- ドラマの延長線上
ではなかったので、陳腐な感じがしなかった。
とまあ、ストーリーは読めるんですけど、全く退屈しませんでした。
ちょっと残念な点。
恋愛部分なのですが、もっと過程があっても良かったと思います。相手を好きになる過程が唐突すぎるというか…感情の微妙な変化がわかりやすければもっと良かったかなと思います。
東京行きてぇなぁ…
この映画を見て思ったことの一つが、
東京いいなあ、行きてえなあ
映画の東京は誰もが夢見る理想の東京像です。そこに行けば何でもある的な。そこに住んでいるというだけでステータス。
そういえば数十年前、東京に遊びに行く私のミリタリーな格好を見て、母親がポツリと一言、
お上りさん…
と言われた事を思い出しました。
地方から東京へ、若者の流出は止まらないわけですなあ。
終わりに。
映画が終わって劇場の照明がつくと、私の席の後ろの方で見ていたご夫婦が、
若い人にはいいのかな(面白いのかな)
と言っておられました。面白さに年齢はありません。(本当かな?)
おっさんなのに面白いと判断すれば、ごちうさ(ひぃっ…)でも何でも観る私にとっては何のダメージもありませんよ。
▼ 映画を観ていない友人が描いてくれました。ありがとう。

イラスト:おフランス太郎