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【おすすめ】新海誠監督の『君の名は。』は等身大の恋愛映画【感想】

仕事先のマダムが「よかったわぁ〜、あんたも見に行きなさい!」と言ったので『ゴースト/ニューヨークの幻』以来27年ぶりに恋愛映画を見に行ってきました。

アニメはよく見ますが「おれに恋愛映画を見る力ってあるのかな…」「場違いなんじゃないかな…」とちょっと複雑な気持ちの映画鑑賞となりました。

でも、見てよかったです。

ネタバレ注意!
  • ネタバレはありません。
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映画『君の名は。』をみた感想

「あっこれ、恋愛映画だわ」

ここぞという場面で流れるRADWIMPSの曲。独り身のオッサンにはなかなかキツイ選曲です。

わたしにとって『前前前世』じゃなくて『俗俗俗世』でした。

つまり、等身大の愛を歌った今を生きる人達のための音楽。すなわち、ごくふつうのラブソングであり流行歌でした。

作品性のある映画に使う音楽にしてはめずらしく、平和や社会問題といった人類愛をテーマにしたような音楽じゃないし、人間の内面を歌うような芸術的な音楽でもなかったんですよね。

そりゃあ、ここぞという見せ場で流れる音楽が、ふつうのラブソングなわけですから、「あっこれ、恋愛映画だわ」って思うのは当たりまえですよね…。映画ポスター見たらすぐにわかることですが。

ふと思ったのですが、この映画が大ヒットし、若年層に支持され大衆にうけた理由っていうのはそういうことなのでしょう。

RADWIMPSの曲と同じくこの映画は、等身大の愛をテーマにした(=歌った)ふつうの作品(=流行歌)だったからだと思ったから。

物語は求め合う心が主人公とヒロインを突き動かしていくだけの内容だったから。

愛とは何か〜とか君たちはどう生きるんだ?みたいな説教臭くないところや、分かる人はわかるみたいな作品性のないところが、若者や大衆に受けいれられたからではと思いました。

もちろん、プロットの面白さや映像の美しさもありました。ほかにもありますがきりがないのでここまで…。

これ以上語ってもオッサンの戯言になっちゃうのでこれで終わります。

ちなみにわたしは、考察がどうたらなんてどうでもいいアニメ映画の登場を望んでいたので、すごく楽しめました!2回見ましたよ〜。

そんな感じで、年令を重ねたオッサンは若者たちとは交わることのない別の時間軸に生きているのが、よーく分かる映画でした。映画のようにめぐり逢うことはもうないのですよ…。

それにしても、恋愛映画なのに最後までろくろを回さなかったなあ…。

と適当なオチをつけたところで、最後まで読んでくださってありがとうございました。

イラスト:おフランス太郎
イラスト:おフランス太郎
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