ノース・フェイスさんのスクープジャケットをO.D.ベースクリーナーで洗濯して、O.D.メンテナンス S.R.ウォッシュインで撥水処理を施したいと思います。
タウンユースでの利用なので撥水処理はそうそうしなくても良いのですが、せっかくなのでやってみました。
THE・NORTH・FACEのスクープジャケットは、日本ではGOLDWINさんが販売しています。
わからないことはGOLDWINさんのカスタマーサービスセンターで聞いてね。

- この記事で使っている洗剤と撥水剤はすでに旧製品になっています。
- 現在売られているモンベルの撥水剤『O.D.MAINTENANCE撥水剤漬け込みタイプ』は熱処理をすることで撥水効果を発揮するタイプです。(自然乾燥では十分な効果を得られない)
- スクープジャケットを洗濯する上で参考になるような話もしているので、よかったら見ていって下さい。

洗濯は自己責任でお願いします。
洗濯・撥水処理作業をする前に確認すること

- 洗濯記号表示の確認
- 手洗いで洗濯するときの確認
- 撥水処理の確認
- 洗濯・撥水処理で使うものの確認
それでは、スクープジャケットのタグから洗濯方法を確認します。
1.洗濯記号表示の確認

上記写真左側の上段下段に分かれている旧JIS洗濯表示記号を確認してみます。
上段左から、
- 湯温は30度を限度として弱い手洗いが良い。
(洗濯機は使用できない・弱い手洗いには振り洗い、押し洗い及びつかみ洗いがあります。) - 塩素系漂白剤による漂白はできない。
- アイロンがけはできない。
下段左から、
- ドライクリーニングができる。溶剤は、石油系のものを使用する。
- 絞ってはいけない。
- 日陰のつり干しがよい。
ということになります。
また、GOLDWINさんのWEBページには新JISの洗濯表示記号が記載してあります。(今回洗うスクープジャケットとは型番が違いますが一応記載しておきます。)
スクリーンショット一部抜粋(2017年1月時点):GOLDWIN WEB STORE/スクープジャケット
こちらも一応確認しておくと、左から、
- 湯温は40℃を限度とし、手洗いができる。
- 塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止。
- タンブル乾燥禁止。
- 日陰のぬれつり干しがよい。
(ぬれ干しとは、洗濯機による脱水や、手でねじり絞りをしないで干すことです。) - アイロン仕上げ禁止。
- 石油系溶剤による弱いドライクリーニングができる。
- 弱い操作によるウエットクリーニングができる
と、こんな感じです。ほとんど一緒のようです。
タンブル乾燥は、要は乾燥機を使うなってことです。なので乾燥は日陰干し一択です。
ドライクリーニングとウエットクリーニングはクリーニング店でしかできない処理ですね。
2.手洗いで洗濯するときの確認
タグを見ると、湯温は30度を限度として弱い手洗いが良い(洗濯機は使用できない)ということですが、ネットを見ると洗濯機を使っておられる方がいるようです。
せっかくなので、GOLDWINさんの公式通販ショップの洗濯方法の情報を入手し、調べて見ました。

洗濯機を使用してるようです…。
念のため(笑) GOLDWINさんにメールで問い合わせてみたところ、
『①洗濯表示通り ※洗濯機で洗った場合、風船状になり遠心力で製品が破れた事故がありお薦めはしていません。』
との回答をいただきました。
今回は手洗いでおこないます。
3.撥水処理の確認
洗濯のタグには、撥水性低下には撥水スプレーを使用と書いてありますが、今回は漬け込みタイプの撥水剤(O.D.メンテナンス S.R.ウォッシュイン)を利用します。
というわけで…なるべく洗濯のタグに書いてある通りに洗いますが、漬け込みタイプの撥水剤を利用するのでちょっと手順が違ってきます。
撥水剤の利用からは撥水剤の説明書き通りに作業を進めてみます。

間違いがないように情報を集めていますが、もし間違っていると取り返しがつきません。
必ず洗濯する人本人が商品実物についているタグなどから、洗濯表示記号や洗濯方法を確認して適切な洗濯をしてください。
よろしくお願いします。
4.洗濯・撥水処理で使うものの確認

- タライ
タライに代わるものでもオッケーです。例えばお風呂や洗面台など。 - 水
しっかり量って使いましょう。 - 洗剤
今回は、モンベルのO.D.ベースクリーナーを使います。 - 撥水剤
今回は、モンベルの.D.メンテナンス S.R.ウォッシュインを使います。
つぎは、洗濯するもの(スクープジャケット)をチェックします。

商品リンクを張っておきましたが、すでに新しい商品に変わっています。
モンベルの新しい撥水剤『O.D.MAINTENANCE撥水剤漬け込みタイプ』は、熱処理をしないと撥水効果を得られません。
スクープジャケットと作業手順のチェックしよう
洗濯水に浸けてしまう前に、洗濯物(スクープジャケット)をチェックします。すごく大事な作業です。

- ジャケットにシミなどのひどい汚れがないか確認する
ひどい汚れは、作業前に直接洗剤を塗布して洗っておきます。水に浸けてしまうとわからなくなるので注意してください。 - 霧吹きで水をかけて撥水性能を見ておく
洗濯後に撥水処理がちゃんと処理されたか確かめるためにおこないます。 - ポケットに何も入っていないか確認する
- ファスナー、ベロクロ(面ファスナー)、ボタンを閉じておく
ベロクロを閉じておかないとホコリや糸くずがからんで取れなくなってしまいます。また、生地に傷をつけることもあります。
それと、作業の流れも頭に入れておきましょう。

- 洗濯
- すすぎ
- 脱水
- 撥水漬け込み
- 脱水
- 陰干し
とまあこんな感じで前置きが長くなってしまいました。それでは始めましょう。
スクープジャケットの洗濯と撥水処理
O.D.ベースクリーナーは、キャップ2杯でジャケット1枚/水15リットルが必要。
注意!洗剤のボトルはしっかり振って、撹拌(撹拌)してから使うこと!

洗いすぎると、色落ちすることもあるので要注意です。
下の画像はジャケットを洗った後の洗浄液です。わかりにくいですがわずかに濁っています。

洗い終わったら、汚れた洗浄液を捨てます。
しっかりすすいでおかないと、撥水性を低下させる原因になります。
わたしは、タライに水を入れながらしっかりすすぎました。
このとき、絞ったらダメです。
また、スクープジャケットの洗濯タグには「遠心脱水はお避けください」と書いてあります。
スクープジャケットは、袖口や腰付近に水がたまるとなかなか抜けません。そこに負荷がかかるので、洗濯機の脱水はやめたほうがいいでしょう。
今回は、S.R.ウォッシュイン を使って撥水加工を行います。この製品は漬け込みタイプなのでムラが発生しにくいという特徴があります。
S.R.ウォッシュインは、キャップ5杯でジャケット1枚/水15リットルが必要。
注意!撥水剤のボトルはしっかり振って、撹拌(撹拌)してから使うこと!
わたしは、ジャケットに染み込んだ水の分を考えて、撥水剤を少し多めに使いました。
下の写真はジャケットがぐちゃぐちゃになっていますが、漬け込むときは形を整えていました。

わたしは、ジャケットが浮いてくるので手でおさえていました。
このとき、絞ったらダメです。
また、スクープジャケットの洗濯タグには「遠心脱水はお避けください」と書いてあります。
干す前に、ジャケットから水がポタポタと落ちている状態でも大丈夫です。
洗濯タグによると、スクープジャケットに乾燥機は使えません。
紫外線のダメージを防ぐために、日陰で形を整えてからハンガーにかけ、つり干しで自然乾燥させます。
干す前に、パタバタさせるなどして、ジャケットのシワを伸ばしておきましょう。
干す時間は、S.R.ウォッシュインのラベルによると「自然乾燥の場合は48時間乾燥」と書いてあります。

ジャケットがしっかり乾燥したら、水をかけてみてしっかり撥水処理ができているか確認しましょう。
というわけで、これで終了です。

撥水剤で濡れた衣類を木製ドアに引っ掛けて干していました。
途中で気づいたのですが、木製ドアの表面のコーティングが溶けていたのか、ドアと接していた衣類の背がドアの色と同じで茶色くなってしまいました。
かなり焦りました。しかし、すぐに気づけたからか、水で洗っただけでとれました。
洗濯終了
洗濯が完了しました。撥水剤のにおいが気になる人は気になるかもしれません。
あとはハンガーにかけてクローゼットにしまっておきたいところですが、今は12月。これから春の終わり頃まで着用します。
以上で、スクープジャケットの手洗いと撥水剤(つけ込みタイプ)の処理を終わります。