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新 感染・ファイナルエクスプレス:面白い!おススメできるゾンビ映画!【紹介と感想】

どの紹介記事でも絶賛の嵐な『新感染 ファイナル・エクスプレス』。

オープニングから電車に乗るまでは、ゆっくりしたテンポでちょっと退屈かなって感じでしたが、主人公たちが電車に乗ってしまえば、超特急で物語が進んでいきました。

あまりゾンビ映画を見ない私でも十二分に楽しむことができましたよ!!

日本公開 2017年9月(韓国 2016年7月・原題は「부산행(釜山行き)」)

この記事の内容

『新 感染』ってどんな話?

新感染のイラスト
イラスト:おフランス太郎

仕事人間のソグは、母親に会いたがっている娘のスアンを連れて韓国高速鉄道 KTX に搭乗し、釜山(プサン)にいる別居中の奥さんの元に向かいますが、ゾンビウィルスの感染者もいっしょに搭乗してしまい、電車の中は圧倒的な速さで感染が広がっていきます。

ソグと娘のスアン、他のKTXの乗客たちも無事に釜山へたどり着くことができるのか…。

注意!ネタバレ注意!
  • 以下、結末がわからない範囲で物語序盤を少しネタバレしています。

最初の被害者は動物…

映画が始まってすぐに、トラックで配送中のおじさんが鹿をドンッと轢いてしまいます。おじさんはトラックから降りて鹿の死骸を確認するも、道に放置したまま立ち去ります。

鹿がかわいそう…。でも、安心してください!

生きてましたよ!ゾンビウイルスに感染していたので…。

おじさんが立ち去った後、ムクリと起き上がる鹿の目が白く濁っているではありませんか…!

そう、このシーンは、今回のゾンビは目玉が白濁してまっせ!ということを我々に教えてくれているのです。

あ~良かった、鹿、生きてたよ~!

とまあこんな感じで、物語は始まります。ここのところいくつかホラー映画を見ていますが、最初の被害者は動物ってのが多いですね。お約束なんでしょうか。

主人公ソグさんの事情…

場面は変わって、主人公ソグさんの登場です。娘のスアンの誕生日(だったかな?)におもちゃをプレゼントするのですが、同じ物を既に持っていました。

(笑)

じゃなかった。そういう映画じゃないんですよね。

仕事一徹。奥さんとは別居。娘のことは何も知らない。そんなお父さんは、授業参観で娘のスアンが寂しそうに歌っているビデオを見ながら、行ってやらなかったことを申し訳なく思います。

ソグさんは本当に残念な人ではなく、不器用なだけの人なんだなあということがよくわかるシーンです。

ちょっと反省したソグさんは、「釜山に行ってお母さんに会いたい」という娘のために一度は断った釜山行きを決意し、KTX101列車の3号車に娘と一緒に乗り込みます。

思わず笑ってしまった私の方は、本当に心がないんでしょうね…ゾンビみたいに。

しかし、このまま静かにストーリーが進んでいったら、途中で寝てしまいそう。
ですが、これはゾンビ映画です。ここを無事通過すれば、怒涛の感染ラッシュがあなたを待っていますよ。

全ての登場人物にドラマがある!流石です!

主人公ソグと娘のスアン以外に、様々な事情を持った人たちが KTX に搭乗します。

やんちゃっぽいおじさんとその身重の奥さん、高校生野球チームのご一行とその女子高生マネージャー、ホームレス(なんで?)、バス会社の常務、老いた姉妹、そして、鉄道会社の運転手と社員。一緒に戦う仲間たちですね。

お年寄りの姉妹は、無理に老けたメイクとそれらしい衣装だったので、コント見てるみたいでちょっと違和感ありましたね。でも、このお二人、結構重要なところで絡んできますよ。

お年寄りをなめんなよ!

さ、後はビデオを見て楽しみましょう!

電車がソウルから出発すると、ついに感染が始まってしまいます。

電車の中は阿鼻叫喚。

ここからは、ほとんどノンストップで物語が進んでいきます。

あとは、皆さんの目が黒うちにビデオで確かめてくださいね。

もし、友人がゾンビになったら、あなたはやっちゃえますか?

他のゾンビ映画にもあるように、新感染でも友人たちがゾンビになってしまい、嫌々ながらも彼らと対決してしまうシーンがあります。

私はどうでしょうか…。今現在、友達もほとんどおらず、学校時代の友人や同級生たちとは音信不通。

「冷たい奴らだなあ、誘われても同窓会なんて行ってやるもんか!」と常々思っていましたが、

俺だけ誘われてないのでは…。

という疑問を感じるように…。

まあ、友人だった人たち(過去形)はいいんですけど、親や兄弟は嫌だな。

目新しさはないですが、最高のゾンビ映画でした!!

監督はゾンビ映画に限らず、ハリウッド映画をしっかりと研究しているなあ、と私は感じましたよ。ホントにまじめに作っています。それゆえに目新しさはないかも?

ですが、他人には無関心で家庭も顧みなかったお父さんが、娘のため、赤の他人のためにも奮闘するというストーリー展開に、今年一番感動した映画となりました(まだ2月ですが)!

この映画、製作費は100億ウォン(10億円)だそうですが、確かにところどころ安っぽく感じる映像が見受けられます。

ですが、たったの10億(ハリウッドと比べたらの話ですが)でこれだけ面白い映画が作れるんですから、大したものです。日本の映画も頑張ってほしいですね。

それから、ゾンビ映画はお約束の塊。今回のゾンビは噛まれたら感染です。血しぶきでは感染しません。そこんとこヨロシクという事で紹介を終わりたいと思います。

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