何度洗濯しても嫌な臭いがとれない衣類は、細菌が繁殖しています。一度この状態になってしまうと、普通の洗濯洗剤で臭いを落とすのはかなり大変です。
こういうときは、逆性せっけん『オスバンS』を使って、臭いの元(細菌)を絶ってやります。
オスバンSの使用用途には、衣類の殺菌消毒に関する記述がありません。殺菌消毒は自己責任でよろしくお願いします。
『オスバンS』で衣類を殺菌消毒する前に読んでほしい話
オスバンSは、デリケートな商品で取り扱いに最新の注意が必要で、ちょっとでも条件が合わないと衣類の臭いを確実に消すことができません。
ですので、オスバンSを試す前に、他の簡単な方法をいくつか紹介しておくので参考にしてもらえればと思います。
1.洗濯洗剤を最近発売されたものに替えてみる
今使っている洗濯洗剤よりも強力なもの、臭い対策をアピールしたもの、に替えてみることをオススメします。
そして、洗濯前に洗濯機の洗濯槽を洗浄しておく、温水(40-50℃ぐらい)で洗濯すれば更にいいと思います。
わたしはこの方法で洗濯後の衣類の臭いがほとんど発生しなくなりました。
2.弱アルカリ性の洗剤・酸素系漂白剤などを使ってみる
弱アルカリ性洗剤や酵素系漂白剤は衣類を痛めやすいので商品の注意書きと衣類の洗濯表示タグを必ず読んでから使いましょう。
※オスバンSも弱アルカリ性です。
3.煮沸で除菌
いわゆる煮沸消毒です。こちらは試したことがないのですが、わたしの親類の方がやってました。こちらも繊維を痛めやすいようで、衣類の洗濯表示タグを確認してから作業したほうがいいでしょう。
▼ こちらのHPにかんたんな煮洗いの方法が書いてあります。
『オスバンS』とは? 注意事項は?
『オスバンS』は殺菌消毒剤です。汚れを落とす洗剤ではありません。
『オスバンS』は、薄めて使う殺菌消毒剤で、手指や創傷面(いわゆる傷)の殺菌消毒から、公衆衛生または家庭衛生といった様々な場面で使うことを想定しています。
そして、『オスバンS』のラベルや、ウェブの製品ページに書いてある使用法などには、衣類を消毒する方法の記載はありません。
ですから、衣類の消毒は自己責任でお願いします。
『オスバンS』を使った洗濯(消毒)の注意事項
しつこくいいますが、『オスバンS』は薄めて使う殺菌消毒剤です。「逆性せっけん液」という名前ですが洗剤ではありません。
これからやろうとしていることは、
洗濯ではなく、消毒です
衣類に繁殖した嫌なにおいの元(雑菌)を『オスバンS』で消毒殺菌します。
ちなみに、なぜ「逆性」なのかというと、普通のせっけんとは逆の性質を持っているからです。
『オスバンS』は第3類医薬品です。商品のラベルや商品のサイトにある使用方法などを必ず確認してから使いましょう。
- 必ず薄めて使う事。
- 用法や用量・使用上の注意・保管および取り扱い上の注意を必ず読み、守ること。
そして、『オスバンS』の”保管および取り扱い上の注意”によると、
(5) 皮革製品に付着した場合は、変質させることがあるので注意すること。
(6) 染色した布地は退色することがあるので注意すること。
と記載してあります。
今回は、綿100%の染色したTシャツを殺菌消毒するので、退色が気になるところ…。
せっかくなので、作業前と後の水の色を比較してみましたよ。後の方の章で写真をアップしてあります。
▼逆性せっけんについて、わかりやすく簡単に解説しておられます。
前準備『オスバンS』を使った殺菌の方法
それでは、始めたいと思います。今回は「たらい」を使って漬け込み殺菌を行いたいと思います。
注意事項を交えながら、手順を書いておきます。
前準備その1:用意するもの
今回は、漬け込み作業なので、タライまたはバケツなどの容器を用意します。容器がなければ、お風呂や洗面台を利用します。
- オスバンS
- 水
- すでに洗濯した衣類
- タライまたはバケツなどの容器
- ゴム手袋
ここで、注意してほしいことは、殺菌消毒する衣類は、洗剤で洗濯して汚れが落ちたものを用意すること。
というのは、衣類の汚れ(タンパク質など)と逆性せっけんが結合してしまい、本来の殺菌消毒の役目を果たさなくなってしまうからです。
ですから、殺菌消毒するものは、汚れがしっかり落ちたものを用意しましょう。
前準備その2:注意すること
- オスバンSは水で薄めて使う。
- オスバンSと洗剤を一緒に使わない。
- 殺菌消毒後は水でしっかりすすぎ、再度洗剤で洗濯をすること。
- 逆性せっけんはけっこうデリケートです。容器の中に異物を混入させないこと。有機物が入ったりすると細菌が繁殖し、製品本来の働きをしなくなることもあるそうです。
『オスバンS』は、逆性せっけんというもので、洗剤と一緒に使うとお互いの性質を打ち消し合って、どちらの効果もなくなってしまいます。
というわけで『オスバンS』は必ず単体で利用しましょう。
また、殺菌消毒後の衣類は、水でしっかりすすぎ、再度洗剤で洗濯して『オスバンS』が残らないようにしてやります。なぜそうするのかというと、皆さんそうしているからで、ハッキリとした理由はわかりません。
おそらくですが、オスバンS(塩化ベンザルコニウム)は有機物(タンパク質など)と結合する性質があるので、衣類に逆性せっけんを残したまま着用すると、体の汚れ(タンパク質)と結合して汚れが強化(剥がれにくくなる)されてしまうからだと思います。
そうなると、衣類に細菌が発生しやすくなってしまいます。(他の理由として、皮膚に薬剤が長時間触れるのは良くないですよね)
不確定な情報ですみません…。
『オスバンS』を使った殺菌の方法
まず、ゴム手袋をはめて、
- 水5リットル
- オスバンSのキャップ2杯(500倍液)
をタライの中に入れてしっかり混ぜます。
衣類をタライの中に投入し、衣類の中に含まれている空気を手で押してしっかり抜く。
1~2時間漬け置きします。私は1時間ちょっと漬け置きしました。
水でしっかりすすぎ、脱水します。
洗剤を使って、洗濯します。
以上です。
『オスバンS』で殺菌消毒してみて…
嫌な臭いがしっかり落ちました
以前は、Tシャツを洗濯をしても嫌な臭いが一時的に消えるだけで、着用して汗をかくと嫌な臭いが復活する…という最恐最悪な状態が続いていました。
しかし消毒殺菌後、汗をかいても丸一日どころか二日着用していても臭いが発生しなくなりました。
「効果てきめん」ってやつですね。(普段、1日着たら、ちゃんと洗濯しています)
退色は大丈夫そうです
今回殺菌消毒したTシャツは、染色した綿100%です。殺菌後の液が赤色っぽくにごるかなと思っていたのですが、この感じだと色落ちは大丈夫そうですね。色が水に溶けて落ちるという形の退色でないようですね。
また、仕上がったTシャツの色を見る限り、退色はなさそうです。
今のところ、この方法で10着くらい綿Tシャツや化繊Tシャツ、綿カーゴパンツの処理をしていますが、衣類の退色はありませんでした。注:目視になります。
※ 不確定な情報ですみません。結局、洗剤が一番色落ちするので、比べようがないのです…。
今回は1時間の漬け込みでした。さらに長時間漬け置くとどうなるか? さらに色落ちしやすい布地だとどうなるのか? といった問題がありますので、殺菌消毒の際は注意してください。
なんしかの雑談
管理人は衣類の臭いって最近どうですか?
あまり臭わなくなったで。
だから最近はオスバンSまったく使ってない。
それはなにより。
何か対策とかしてるんですか?
1つ、洗濯洗剤を臭い対策をアピールしている最新のものに替えた。
2つ、一日着た服は、その日に洗濯できなければ洗濯かごに入れず、ハンガーで吊るすことにした。
3つ、洗濯機の洗濯槽を専用の洗剤で定期的にきれいにしてる。
4つ、体を男性向けのボディウォッシュで定期的に洗ってる。
ま、こんなところやね。
これぜんぶやるの大変ですね…。
おうよ、とくに1つ目と2つ目はおすすめやね。
あと、基本的に一日着たTシャツや下着は2日以上着用しないようにしてる。
ま、それでも綿のTシャツは3年目だとわずかに臭うようになって買い替えかなって感じやね。
綿のTシャツは3年も着たら、やっぱりくたびれてしまっているので丁度いいかもしれませんね。
うん。
ところでここのところ、服の匂いよりも加齢臭のほうが気になる。
おっさんだし。
え…今更ですか、おっさんになって随分経つじゃないですか。
それに、独り身だと余計にわかりませんよね。
だから、猫もいるっていってるやん!
ネット検索してたら、加齢臭調べる方法あるみたいだから今度やってみるわ。
じゃあの。
『オスバンS』は保管・使用上の注意を必ず守ること。