パラレルス『Parallels Desktop 14 for Mac』:特徴を簡単に解説・インプレ【Mac/解説/インプレ】

ParallelsDesktop14でIllusutratorCS5

Parallels Desktop for Mac は、macOS を起動しながら、Windows や Linux といった OS を並行して動かすための仮想マシン環境ソフトウエアです。

macOS と 平行して利用する OS とファイルを共有することができるので、シームレスな環境を構築することができます。

それでは、Parallels Desktop の特徴を簡単に解説したあと、インプレをして終わりたいと思います。

Parallels Desktop 14 for Mac の特徴を簡単に解説

MEMO

物理マシンと仮想マシン

Parallels Desktop をインストールした Mac を物理マシンと呼び、物理マシン上に仮想的に作った PC のことを仮想マシンといいます。

そして、物理マシンにインストールした OS を ホスト OS 、仮想マシンにインストールした OS を ゲスト OS といいます。

物理マシンと仮想マシン

たとえば、macOS Mojave と平行して Windows10 を使いたいときは、

  • 物理マシン(ホストOS) = Mac(macOS Mojave)
  • 仮想マシン(ゲストOS) = WindowsPC(Winsows10)

となります。

特徴1:ゲストOS を複数同時に動かすことができる

Parallels Desktop は、仮想マシンをいくつも同時に起動させることができます。

▼ ゲストOSに、Windows10 と OS X Mountain Lion を同時に起動させています。

Parallels Desktopで複数のOSを起動

MEMO

ゲストOSは自分で用意する?

仮想マシンにインストールするゲストOSは、Windows や macOS(古い) の場合、あなたが用意する必要があります。

ただ、いくつかの無料システム(CentOS Linux・Fedora Linux など) は、仮想マシンをつくるときに、Parallels Desktop からダウンロードできるようになっています。

仮想マシンといわれるように、パソコンなわけですから、物理マシンと同じように、CPU ・メモリの量・USBポートなどのリソースを持っていることになります。

▼ 仮想マシンの リソースは、Parallels Desktop の 構成パネルで変更することができます。

Parallelsの仮想マシンの構成

仮想マシンの構成は、仮想マシンが起動していないときにいつでも変更ができます。

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Parallels Desktop 14 for Mac の構成

「14」のバージョンは、Parallels Desktop をインストールする Mac(物理マシン)がどれだけメモリを持っていても、仮想マシンのメモリは、最大8GB までしか利用できません。

※ Pro Edition は、128GB まで。

特徴2:ゲストOSの3つの表示方法

▼ ウインドウモード

ParallelsDesktopのウインドウモード

ゲストOS(Windows10)は、Mac のソフトウエアといった感じ。


▼ フルスクリーンモード

ParallelsDesktopのフルスクリーンモード

ゲストOS を画面いっぱいに表示。


▼ Coherence モード

ParallelsDesktopのCoherenceモード

OS が混在する最もシームレスな表示方法。右のブラウザはゲストOS の Chrome ブラウザ。


特徴4:ホストOS とゲストOS との間でファイルを共有できる

Parallels Tools と呼ばれる各種ドライバ群をゲストOS に導入することで、ファイルの共有などができるようになります。

ParallelsDesktopのファイル共有

MEMO

Parallels Tools とは

ホストOS とゲストOS の間で、マウス同期・時刻同期・ドラッグアンドドロップ・フォルダー共有・クリップボード同期・解像度の自動変更などを実現するユーティリティです。

ゲスト OS として利用する古い OS によっては、用意されていない場合があります。Parallels のHPで確認できます。

特徴5:ゲストOS に WindowsOS が使える

Parallels Desktop for Mac を使うための一番の目的は、ゲストOS に WindowsOS を使うことだと思います。

▼ ゲストOS(Windows10)の Coherence モードでペイント3D を起動。

ParallelsDesktopのCoherenceモード

Parallels Desktop for Mac は、WindowsOS に一番最適化されているようで、なかなかどうして快適に使えます。

Mac のマシンスペックが高ければ、ライトな3D ゲームぐらいならまともに動くと思います。

ParallelsDesktop14でIllusutratorCS5パラレルス『Parallels Desktop 14 for Mac』:前バージョン『13』とパフォーマンスを比較!【Mac/インプレ】
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Bootcamp 領域を使う

Bootcamp にインストールした WindowsOS をゲストOS として使うこともできます。

ただし、Parallels Desktop は、Bootcamp 領域 のパーティションを使う場合、サイズ(HDDの容量)を自動的に変更してくれません。

特徴6:ゲストOS に macOS が使える

結構高速で動いてくれますが、WindowsOS ほど最適化されておらず、ところどころ粗があるようです。

▼ ゲストOS(OS X Mountain Lion)の Coherence モードで動くIllustratorCS5。

ParallelsDesktopのMac仮想マシンでIllustratorCS5

ゲストOS に OS X Mountain Lion を 利用していますが、PhotoshopCS5 や IllustratorCS5 といった、ちょっとクセのあるソフトは、色々と調整してやらないとまともに使えない感じです。

※ 他の macOS だと、もっと最適化が進んでいるかもしれません。

ParallelsDesktop14でIllusutratorCS5パラレルス『Parallels Desktop 14 for Mac』:Mac版 PhotoshopCS5・IllustratorCS5を使う【Mac/やり方】
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ゲストOS に macOS だけを使いたい場合

App Store で配布している無料の『Parallels Desktop Lite』が使えるかと思います。

ホストOSとして使える macOS は、App Store の『Parallels Desktop Lite』の説明欄に記載してあります。

注意してほしいのは、App Store で Parallels Desktop を購入すると、1年間のサブスクリプションになってしまいます。

公式サイトで買い切り商品を買った方が割安だと思いますよ。

▼ Parallels Desktop 14 for Mac の概要・システム要件・購入は公式サイトで。

参考 Parallels Desktop 14Parallels

Parallels Desktop 14 for Mac のインプレ

それでは最後に、Parallels Desktop for Mac の良いところとそうでないところを簡単にインプレして、終わりにしたいと思います。

Parallels Desktop 14 for Mac の良いところ

  • Windows10 仮想マシンが高速に動く
  • 過去の資産を活かせる
  • ファイルを共有できる

Windows10 仮想マシンが高速に動く

もう一台  WindowPC を用意しなくても良いぐらい快適に WindowsOS を使うことができます。

Office2010・ファンタシースターオンライン2・年賀状制作ソフト等を使ってきました。けっこうまともに使えたのでびっくり。

おススメはやはり、Windows 版 Office を使うことですね。

過去の資産を活かせる

たとえば、Adobe 社の Mac 版 IllustratorCS5 は、32ビットアプリゆえに、将来的に macOS で使えなくなってしまいます。(32ビットアプリは、Mojave まで)

そこで、32ビットアプリが使える macOS を仮想マシンにインストールすれば、ゲストOS で IllustratorCS5 を使い続けることができるようになります。

ファイルを共有できる

ホストOS・ゲストOS間をドラッグアンドドロップでファイルの移動ができるので、物理マシン2台でファイル共有するよりも楽です。

それに、マウスとキーボードは、それぞれの物理マシンで用意しなくてもいいですし。

Parallels Desktop 14 for Mac のそうでないところ

  • ネイティブの WindowsPC には劣る
  • メインメモリが多い Mac が必要
  • マシンパワーを使う
  • 確実に使えるとは限らない
  • その他…

ネイティブの WindowsPC には劣る

やはり、物理マシンのWindowsPC と比べると、重量級アプリの快適な操作は期待できません。

例えば、 CLIP STUDIO PAINT というマンガ制作やイラストを描くソフトは、ペンタブレットのペンの追従が悪くて、使い物になりませんでした。(Core i7 2.5GHz)

メインメモリが多い Mac が必要

プロセッサスペックの低いマシンでも結構快適に仮想マシンを動かしてくれます。

しかし、メインメモリが少ないと、すぐにメモリ不足に陥って再起動が必要になってしまいます。

私が使ってみた感じだと、ホストOS・ゲストOS 共にソフトを立ち上げながら使いたいのなら、最低16GB は必要になるかなと思いました。出来れば、32GB。

※ 仮想マシンへのメモリ割り当てによる。

マシンパワーを使う

マシンパワーを目いっぱい使うソフトなので、重い処理では、ファンがぶんぶん回ってうるさい。

確実に使えるとは限らない

残念ながら、Parallels Desktop に起因するエラーがあったりして、ネイティブな環境と比べると、まともに使えなかったりします。

また、起動やインストール自体ができないソフトもあったりします。

その他…

Mac には、「Metal 2」という グラフィックプロセッサを有効活用できる仕組み(API)が用意されています。しかし、Parallels Desktop はこの仕組みをまだ利用していません。

おそらくいつかは、採用されるものと思いますが、この部分は、ライバルの仮想環境ソフトウエア「VMware FUSION 11」に後れを取っています。

「Metal2」が採用されれば、さらなるパフォーマンスアップにつながるのではないでしょうか。

VIRTUAL

おわり:Mac で動く Windows

Mac と一緒に 他のOS、特に、Windows が動いてるというだけで、結構ワクワクしますよ。

Parallels Desktop は、

  • どうしても使いたいソフトがあって、Windows から Mac に完全移行できない
  • Mac を使いながら、ユーティリティ感覚で WindowsOS のアプリを使いたい
  • Windows や Mac の過去の資産(ソフトウェア)を活かしたい

といった理由があるのなら、Parallels Desktop は良い選択肢になるのではないでしょうか。

以上です。お疲れさまでした。