Bluetoothや2.4Ghz無線のキーボードは、端末への接続に配線が必要ないのでスッキリしていて気持ちがいいですね。しかし、世の中には配線が面倒なUSB接続のキーボードも市場に出回っています。
どうしてUSB接続のような有線キーボードがいまだに現役なのかというと、安価で電源(電池)がいらないといった利点や、USBキーボードがどうしても必要な場面が多々あるからです。
このページでは、USB・Bluetooth・無線(2.4Ghz)キーボードのそれぞれのメリット・デメリットを紹介しながら、それぞれの端末や使い方に合ったキーボードを見ていきたいと思います。
目 次
1:接続方法に違いがあるキーボード
キーボードは、Bluetooth・2.4Ghz・USBといったふうに、接続方法にバリエーションがあります。
なぜかというと、いろんな人がいろんな場面で使うからです。
たとえば、Android端末にキーボードを接続したい人は、端末にUSBポートが基本的にないので、Bluetoothキーボード一択になります。
また、PCを自作するような人は、BIOS(PCを動かす基本的なソフト)をさわるため、USBキーボードが必須となります。
それでは、それぞれの基本的な知識を簡単に見ていきたいと思います。
キーボードの接続方法
キーボードには、USBやPS/2といった有線で接続するものや、Bluetooth・無線(2.4Ghz)といった無線式のキーボードがあります。
PS/2 キーボードもありますが、一般的ではないので、今回は省いています。
Bluetoothキーボード
Bluetoothで端末(親機)にキーボード(子機)を接続するには、端末とキーボードのどちらもBluetoothに対応していないといけません。
なぜなら、端末にキーボードを認識させるペアリングという作業が必要だからです。端末にもキーボードにもBluetoothが搭載されていないと、このペアリングという作業を行えません。
たとえば、Bluetoothのない親機にBluetoothキーボードを接続しようとしても、ペアリングできないので、つなげることはできません。
▼ ペアリングのおおまかな流れ
ちなみに、Bluetoothで端末(親機)とキーボードがつながっている状態をペアリング(している)ともいいます。
2.4Ghz無線キーボード
2.4Ghz無線キーボードはBluetoothキーボードと同じく、無線電波で端末(親機)に接続するタイプのキーボードです。
基本的にUSBレシーバーを親機(端末)側のUSBポートに差し込むだけで使えるようになります。
▼ 2.4Ghz無線キーボード。端末側に差し込むUSBレシーバーが必要です。
USBキーボード
有線タイプのキーボードです。キーボード側のUSBコネクタを端末側のUSBポートに差し込んで使います。
▼ USBキーボード。ケーブルがあります。
2:Bluetooth・2.4Ghz無線・USB キーボードのメリット・デメリット
それぞれのキーボードのメリットデメリットを表にしてみました。接続方法の違いだけで性格が大きく違ってくるのがわかります。
▼ メリットを〇、デメリットを×、どちらでもないを△としました。
項 目 | USB | Bluetooth | 2.4Ghz無線 |
配線が邪魔にならない | × | 〇 | 〇 |
電源の心配がいらない | 〇 | × | × |
スリープからの復帰が速い | 〇 | △ | △ |
安定していて入力が快適 | 〇 | × | △ |
BIOSでも使える | 〇 | × | △ |
スマホやタブレットでも使える | × | 〇 | × |
取り回しがいい | △ | △ | △ |
※ 表には個人的な見解も入っています。
Bluetoothキーボードのメリット・デメリット
USB-TypeAのポート(差し込み口)が無いタブレットやスマホはBluetoothキーボード一択になります。※端末側にもBluetoothが搭載されていること。
Bluetooth Smart
Bluetooth Smartとは、Bluetooth 4.0に追加された低消費電力通信規格に対応する機器を総称する名前です。
古い端末(PCなどの親機)に搭載しているBluetoothは対応していない場合があるので、購入前に確認してください。
また、PlayStation4は、Bluetooth Smartに対応していません。(2018/2/15現在)
参考 Bluetoothの通信方式についてELECOM変換アダプターを利用することでスマホやタブレットにもUSB-TypeAのキーボードを使える場合がありますが、変換アダプターが特殊だったり、OSのバージョンによって使えないこともあるので、初心者の方にはお勧めできません。
2.4Ghz無線キーボードのメリット・デメリット
ペアリングとUSB以外は、基本的にBluetoothキーボードのそれとかわりません。
USBレシーバーを失くしたら?
2.4Ghz無線キーボードやマウスに付属しているUSBレシーバーは、固定された接続IDを持っているので、紛失したらそれまで。代わりのレシーバーはありません。
しかし、logicoolのUnifying対応USBレシーバーは、Unifying対応のキーボードやマウスをペアリングして使う仕組みになっていて、固定された接続IDを持っていません。
また、UnifyingUSBレシーバー1つで最大6つのUnifying対応のキーボード・マウスを使うことができるようになっています。
Unifyingレシーバーは単体で売っているので、紛失したら代わりを購入できますよ。
USBキーボードのメリット・デメリット
メリットは入力の遅延をほとんど感じないので、快適に入力できます。また、USBから電気をもらうので、電池がいりません。
デメリットは、USBポートが必要なのと線(コード)が邪魔。
キーボードの選び方
キーボードを選ぶ際に注意しておきたいことをちょっとだけまとめておきました。
キータッチはいろいろ
キーの構造によって、打感や疲れやすさなどが違ってきます。
メンブレ式
最も安価な構造。長時間の使用には向きませんが、多くの製品が採用しています。
パンタグラフ方式
キーストロークが短くて疲れにくい。ノートパソコンで多く採用されています。
メカニカル式
構造上耐久性に優れ、滑らかな打感で疲れにくい。
参考 キーボードはどこが違う?自作大図鑑
リターンキーの形に注意!
キーボード購入の際、「enter」キーのサイズを確かめておく事を忘れずに。
横長のenterキーは要注意。縦型のenterキーに慣れていると快適な入力ができないことも。
テンキー付きのキーボードの注意点
大きさを気にせず、打ち間違えを減らしたいのなら、キーの塊ごとの間隔がしっかり空いているものをおススメします。
Bluetoothキーボードの注意点
ハードウエア自体にスリープモードを持っているBluetoothキーボードは、自動的にスリープモードに移行するまでの時間を変更できないので要注意です。
管理人の話…
たとえば、JETechというキーボードは、何も操作をしていないと10分ぐらいで自動的にスリープモードに移行するため、頻繁に端末と接続が切れてしまいます。
また、再接続にちょっと手間取るのでストレスがたまります。
このJETechキーボードは、ハードウエアがスリープモードの機能を持っているので、OS・ソフトウエア側でスリープモードを無効にしたり、時間を変更したりすることができません。
Bluetoothキーボード購入の際は、この辺も確認した方がいいですよ。
端末別「おすすめ」キーボード
それでは最後に、端末別のおすすめキーボードをいくつか紹介して終わります。参考程度に見ていただければ。
PC(Mac/Windows)で使えるUSB・2.4Ghzキーボード
USB-TypeAコネクタを接続できるUSBポートがあるPCは、基本的にUSBキーボードと2.4Ghz無線キーボードを接続することができます。
しかし、最近のPC(とくにノートPC)は、USB-TypeAではなく、USB-C ポートを採用しているものもあるので、注意が必要です。
▼ 26キーロールオーバーのゲーミングキーボード。
▼ UnifyingとBluetoothSmartに対応したキーボードです。3台の端末を同時接続(ボタンで切り替え)できます。
PC(Mac/Windows)・スマートフォン・タブレットで使えるBluetoothキーボード
▼ テンキーがないタイプのコンパクトなBluetoothキーボード。3台の端末を同時接続(ボタンで切り替え)できます。
管理人のおすすめキーボード
PCで使うなら無線かUSBキーボードを推します。Bluetooth接続のものはペアリングや省電力が勝手に働くものがあったりとけっこう面倒です。Bluetooth接続はPCのリソースも必要ですし…。
スマートフォンやタブレットにはBluetooth接続のもの。
私はBluetoothとUnifying接続ができて、3つのデバイスを同時に設定できるK370sというキーボードを使っています。
端末ごとにペアリングしし直す面倒が無くなったことと、キーボードを1つ用意するだけで3つの端末を使い分けられるので、机の上がすっきりしました。

以上で、キーボードに関する簡単なレポートを終わります。