『空間オーディオ』につられて、Soundcore Motion X600を購入してから4ヶ月近く使ったので、SBC/LDAC/有線接続時の音質についてレビューします。
先に、結論を簡単に言うと、LDACまたは有線接続を利用できるのなら、オススメできるかも。
というわけで、Soundcore Motion X600の特徴や性能については他の方がたくさん紹介しておられるので、「Soundcore Motion X600の音質はどうなのか?」「Soundcore Motion X600はオススメできるのか?」についてだけ、お話ししたいと思います。
わたし(このサイトの管理人)の音の聞こえ方、完全に『主観』だけで記事を書いております(汗)
すこし手厳しい内容になっています。読まれる場合は、個人の感想だと思って許してやってください…。
『Soundcore Motion X600』の空間オーディオは良い!
『Soundcore Motion X600(以下、X600)』は、2023年5月27日にAnker社から発売したBluetooth/AUX接続に対応したスマートフォンやタブレット向けのポータブルHi-Fiスピーカーです。
X600の空間オーディオは「3m以内の距離で正面に向けて利用」するのがベストだそう。
実際に試聴してみると、X600(空間オーディオ・ハイレゾ音源など利用時)の音作りは、中低音がしっかり出ていて、音(楽器)の区別がわかるサラッとしたクリアな耳触りなのが特徴。音に艶や伸びがないのですが、くぐもった感じがしないのが良いところだと思います。
そして、空間オーディオの効果はというと、たしかに空間に広がって聞こえてきます。音がリッチになったように感じるので、2万円のBluetoothスピーカーとは思えません。
「良い買い物したかも?」
ただ、わたしにはこういった音作りは耳が慣れておらず、聴いているとちょっと疲れてきます。他のスピーカーから乗り換える人はちょっと注意が必要かもしれませんね。試聴できるところがあればいいのですが。
では、次の章から、SBC/LDAC/有線接続時の違いについて簡単にお話ししたいと思います。スピーカーだけでなく接続する機器にもよるのですが、こんなに違ったかな…というのが率直な感想です。
iPhoneやiPadにX600を接続して使ってみたが…
X600の接続方法は、Bluetooth(対応コーデック:LDACとSBC)と有線です。
X600は、iPhoneやiPadの 標準コーデック『AAC』に対応していません。iPhoneやiPadとはSBCで接続することになります。
また、iPhoneやiPadは有線で接続できません。
SBCだからといって、必ずしも聴けないぐらい音が悪くなるというわけではないのですが…。
SBC:iPadにX600を接続し、音楽を聴いたら?
WALKMANのA105を真夏の車中に5分ほど放置したら、充電中のUSBポートから煙吹いて壊してしまい、それ以降、X600をiPadに接続してずっと使っていました…。
正直に言ってかなり厳しいです…。高音域が耳障りでささくれた感じ。
PCで作業しながら長時間聴いていると、思わず、
「え?」
って感じでX600の方に振り向いてしまうことが何度かありました。
なぜかというと、高音がささくれすぎて音が潰れちゃってるように聞こえてきてしまうのですよ。(実際に音が潰れているのかはわからない)
そして、聴いてられなくなって、あわてて接続を切ります。
特に、初音ミクといったボーカロイド系の高音寄りの曲ですね。
専門家ではないので原因はわかりませんが、事実、そうなってしまうのだからしょうがない…。
可能性として、X600の前にAmazonの空間オーディオに対応したEchoStudioをメインに音楽を聴いていたのですが、明らかに音の作りが違っていて、X600の音にわたしの耳が慣れていないのかもしれません。
ただ、他の方のレビューでも高音がささくれてるなど同じような感想を見かけるので、いうほど間違ってはいないと思います。
ファームウェアのアップデートで何とかなればいいのですが…。
X600をiPhoneやiPadに接続して使うのはオススメしない
わたしのように、他のBluetoothスピーカーからの乗り換えや、高音寄りのボーカロイド系の音楽を聴くのはちょっと厳しいかもしれません。
iPadにX600を繋いで聴いていると疲れてくるので、音量を下げてスローテンポなインストゥルメンタル(ボーカルなしの楽曲)を聴いています。
とにかく、iPhoneやiPadはSBC接続だけなので、理解した上で購入されたほうがいいでしょう。
LDAC対応Android端末に接続してこそのX600
X600は、Android端末でよくみかけるaptX系(aptX HDなど)には対応していません。
今回は、Pixel8とX600をLDACで接続してみました。
結論を先に言うと、iPadのSBC接続時よりもずいぶんよくなったといった印象です。
- ハイレゾ音源の再生は、soundcoreアプリが必須。Android8.0以上でLDACに対応したスマートフォンで利用可能。
- わたしの環境(WALKMAN A100 Android9.0)では、soundcoreアプリは使えるものの、X600は対応していませんでした。(2023/6時点)
LDAC:Pixel8にX600を接続し、音楽を聴いたら?
3-4時間音楽を聴きっぱなしましたが、音が破綻して聴こえることはありませんでした!よかった…。
前述の通り、iPhoneやiPadでは、聴いていくうちに音が破綻してしまっていたのですが、Pixel8のLDAC接続では、持ちこたえてるかなって印象です。
もう一度言わせていただくと、X600(空間オーディオ・ハイレゾ音源利用時)の音作りは、中低音がしっかり出ていて、音(楽器)の区別がわかるサラッとしたクリアな耳触りなのが特徴。音に艶や伸びはないのですが、くぐもった感じがしないのが良いところだと思います。
LDACで、ようやく、X600の本領発揮といったところです!
X600をAndroid端末に接続して使うのは、なんとかオススメ!
Android端末でLDACに対応していれば、X600の購入を検討してもいいのではないでしょうか。
X600の音作りにLDACがようやく追いついたといった印象です。
ただ、わたしのようにX600の音作りは、合う合わないあるのかなと再度思ってしまいました。
悪くはないのですが、ずっと聴いているとどうしても疲れてきます…。わたしには高音がきついのかも。
X600を有線接続で利用するのが最善かも
X600はAUX端子がついているので、有線でイヤホンジャックのあるAndroid端末やモニターなどに接続することができます。
有線接続が最も安定して聴ける環境だと思いました。
有線接続:モニターのAUXにX600を接続し、音楽を聴いたら?
現在は、FireTV4K(第一世代)を接続しているモニターのAUX端子にX600を接続して使っています。
SBC、LDACと聴いてきましたがわたしにはこれが一番いいですね…。LDACよりも音圧が少し落ちたかなという感じなのですが、そんなに疲れず聴いていられます。音もクリアでいい感じ。
やはり、X600はLDAC接続がオススメ
音質や空間オーディオが一番いいように聞こえるのはLDACでした。次点で有線。疲れないのは有線。
おそらく、X600は、LDAC接続時にその力を発揮できるように調整されているのかなと。
というのうは、スピーカーではないのですが同じAnker社のQ35というヘッドホンを持っているのですが、有線接続がびっくりするぐらいダメで音がくぐもっていて使えないのですよ。これもLDAC接続時に最もそれらしい良い音を出していました。
ただ、何度も言って申し訳ありませんが、X600の音作りはわたしの場合、ちょっと疲れてしまいます…。
まとめ:X600を4ヶ月使ってみたところ、LDAC接続が一番!
- 端末がLDACか有線接続を利用できればオススメ!
- iPhoneやiPadのSBC接続は厳しい…
- X600の音作りが気にならなければオススメ!
X600を購入しようと考えてる人って、空間オーディオとハイレゾ対応の高音質が目当てなのでは?
空間オーディオとハイレゾ音源をはじめて体験するのなら、購入する価値は十分あるかなといったところ。
ただし、LDAC接続か有線接続を利用できることが必須です!
しかし、わたしのようにAmazonのスマートスピーカー『EchoStudio』で空間オーディオをすでに体験していたら厳しいかも。物足りないです。
AmazonMusicをメインに利用されているのなら、空間オーディオも音質もワンランク上のEchoStudioをオススメします。セール時を狙いましょう。
では、X600のEchoStudioよりもいいところは何かというと、高音質な空間オーディオを持ち運べる(12時間バッテリー)ということ。
個人的には、充電しながら使えるのがいいですね。
しかも、IPX7防水規格なので水のあるところでも使えます。
そして、クリアな音作り。これは合う合わないありそうですね…。わたしは合いませんでした(汗)
以上です。最後まで読んでくださってありがとうございました。
EchoStudioの空間オーディオは音に奥行きがあってすばらしい。また、低音の伸びと響きも。
価格が高いから当然と言えば当然ですが…。
おわり:なんしかの雑談
お久しぶりです。
管理人がX600を買った理由って何ですか?
EchoStudioの空間オーディオを気に入ってたんだけど壊しちゃったんで、代わりになるスピーカーが欲しかったんよね。
気に入ってるなら、またEchoStudioを買えばいいじゃないですか。
EchoStudioは、高額(税込29,980円・2023年6月時点)なので手が出せなかったんや…。Amazonさんは修理をやってないし。
それに、ウォークマンNW-A100を無理やりAUXで接続してたのが故障の原因っぽいので、また同じようには使えないかなと…。
なるほど。どんな壊れ方したんです?
特定の音域?が聞こえなくなったんや。
たとえば、間奏のギタープレイだけが聞こえなくなったり…。
あーあ、もったいない。
それで、X600は有線接続のNW-100でちゃんと使えてましたか?
NW-100側の音量MAXにしてX600側で音量調整するんだけど、ウォークマン専用のミュージックアプリは問題ない。
だが、AmazonMusicアプリだと音量をしっかり上げないと聞こえない。しかも音が割れる…。聴くに耐えない…。
どうしてそんなことが起こるんですかね?
NW-100の仕様で、AUX接続時に過電流防止や消費電力をおさえるために特にヘッドホン以外の機器をつなげると音を出さない(小さい)ことがあるんよ。そのあたりが原因かと…。
なるほど。ウォークマンって基本的にヘッドホンで使うものですから、しょうがないですね。
X600の音が合わないそうですが、次どうします?
ステレオコンポ全盛時代の人間なんで、ステレオミニコンポと開放型ヘッドホンに一旦回帰するわ…。WALKMAN壊れちゃったし。
じゃあの。