スタンダードな焼き鳥の缶詰、ホテイフーズの『やきとり』は1970年(昭和45年)生まれの超ロングセラー商品です。誰もが一度は食べたことがあるんじゃないでしょうか。
近ごろは魚の缶詰ばかり食べているので、久しぶりに『やきとり』を食べてみたら子供の頃を思い出してしまいました。
数十年ぶりに『やきとり』を購入。タレはやっぱり甘すぎた
今回購入したホテイの『やきとり』は最もポピュラーな”たれ味”です。他に塩味・激辛味・ガーリックペッパー味などなど様々な種類のやきとりがあります。
▼ やきとり たれ味 の基本スペックです。
原材料名 | 鶏肉、砂糖、醤油(大豆、小麦を含む)、発酵調味料、リンゴ濃縮果汁、食塩、増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、加工デンプン、調味料(アミノ酸)、カラメル色素 |
内容総量 | 85g(固形量55g) |
せっかくなので湯煎(ゆせん)します
やっぱり、暖かい方がおいしいので湯煎します。
缶を火に直接かけるのはNGです。缶の内側にコーティングがしてあるので、熱で溶けだすかもしれません。
▼ 鍋の真ん中に、リングを少し開けた缶詰を置きます。熱で爆発するかもしれないので必ず開けること。缶の中に水が浸水しないように鍋に水を入れて火にかけます。鍋に蓋をして熱が回るのを早めます。

湯煎時間は適当。わたしは沸騰後7~8分ぐらい湯煎しました。アツアツではないですね。
タレにしっかり漬かっていて、おいしそう

おいしそうですね。炭火の香りがほのかにしてきましたよ。色もいい感じ。
それでは実食!思った通りの味でした
やはり温めたほうがいいですね。炭火で焼いてにおいを消しているとはいえ、ちょっと鳥臭い感じが残ってます。

初めて食べた少年時代、こんなにうまいものが世の中にあったのか!(おおげさ)と思いましたが、今では当たり前にある甘い缶詰と同じかなと思いました。大人になったってことですかね。
甘いのが嫌なら”しお”味のもあるので、そちらをチョイスしたらいいかな。
炭火の匂いがいいですね。炭火でない焼き鳥屋さんが昔はけっこうありましたけど、炭火で焼いたものとは雲泥の差でしたからね…。
量が少ないのであっという間においしく完食です。炭火で焼いていてよかった。
総 評:甘い缶詰はどれも同じ甘さ
言ってはいけないことかもしれませんが、安価な缶詰って”甘さ”でごまかしてるのが多いんじゃないでしょうか。どれにも砂糖と増粘剤がきつくて、味も食感もみんな同じになってしまっているような気がします。さんまのかば焼きの缶詰なんかと同じ甘い味と食感でした。
焼き鳥といえばお酒なんですけど、甘すぎて合わないですねこれ…。おつまみというよりおやつって感じです。もし次にやきとりの缶詰を買うことがあるのなら、きっとそれは災害時の保存食かなと思いました。
▼ スーパーで買った方が安いですね。
なんしかの雑談


昔は、缶詰といえば缶切りやった。

象印マホービン株式会社さんは、首都圏の小学生をもつお母さんを対象に『イマドキ小学生の生活体験調査』を1995年と2015年の2回実施されています。
その中に「缶切りで缶詰をあけることができる」という項目がありました。
https://www.zojirushi.co.jp/topics/assets/pdf/2015/2015_5.pdf

1995年の時点で、缶切りで缶詰を開けることが「できる」のは、50.7%。20年後の2015年には、20.7%にまで低下しています。

「やらせたことがない」人が59.8%もいることからもわかるように、今の時代はフル・イージーオープン缶ばかりやもんね。

見様見真似で真似たり、教えたりする機会がないので、当たり前といば当たり前ですね。

わしも最近は缶切りを使ってない。
ちゃんと使えるかどうか、自信ないわ…。

ところで、昔を思い出したって言ってましたけど?

おうよ。ワシは中学時代、ワンゲル部に入ってた。
その頃『万能ツール』というのが流行ってて、部員はみんな、部活に持ってくるわけよ。

『万能ツール』ですか。名前からして、男子中学生のアドベンチャーをくすぐりますね。

おうよ。部活でキャンプに行ったとき、このマルチツールで「ホテイのやきとり」の缶詰のフタを開けようとするんだけど、ものすごく時間がかかるのがわかった。
それからは、誰も持ってこなくなったんやで。

当時はやったのは、子供だましの安物だから、刃先が尖(とが)ってないんよね。危ないから。
今売ってるのはしらんけど。

それに、専用の缶切りじゃないですからね。
というか、キャンプに持っていく前にちゃんと使えるか試しとけってはなしですね…。

今の時代は、フル・イージーオープン缶ばかりですから、キャンプに缶詰持っていっても安心ですね。缶切りを忘れたってことないでしょうし。

でも、フル・イージーオープン缶って、引っ張ったら簡単にカパッと開いちゃうやん。
やっぱり、キャンプに行ったらギヤ(道具)を使うのがロマンだし、アドベンチャーじゃん…。なんか寂しいよね…。
じゃあの。
というわけで、『ホテイの『やきとり』を食べたら、ついつい昔を思い出しました』という話を終わります。今度は塩味食べてみるかな。