カメラ初心者です。Nikon1J5を使い始めて1年が経過しました。
一眼らしい使い方はほとんどしておらず、カメラの腕前は相変わらずですが…初心者なりに感じたことをレビューしたいと思います。
- 2018年の古い記事です。
- これまでスマートフォンで写真を撮ってきて、一眼レフカメラに撮影を切り替えようかと考えいてる初心者向けの記事になります。
- 5年間(〜2022年)J5を使った感想を記事下『なんしかの雑談』に書いてみました。
Nikon1 J5の特徴を簡単に紹介
2014年4月の発売から3年以上経過しているので、機能的には目新しさはありません。
フォーマット | CX | 1インチセンサーを搭載するNikon1のこと |
有効画素数 | 2081万画素 | ブログにアップするなら十分 |
ISO感度 | 160-12800 | ブログにアップするなら十分 |
高速連続撮影 | AF追従約20コマ | このカメラでは必要十分な性能 |
動画撮影 | フルHD1080/60P | 奇麗に撮れるのでびっくりしました |
動画撮影 | 4K/15p | カクカクです…。 |
Nikon1J5のCXフォーマットと2081万画素
センサーサイズとは、レンズから入ってきた光を電気信号に変換するセンサーの大きさのことで、このサイズが大きいほど画質が良いとされています。
センサーサイズが1インチのJ5は、スマートフォンより大きいので、奇麗な写真が撮れます。ただ、本格的なセンサーサイズ(フルサイズやAPS-Cなど)と比べると劣ります。
画像を処理するソフトウエアの問題もありますが、レンズサイズの小さいXperiaXZs(1920万画素)と比べると、J5は、写真の奥行きや透明感がしっかりでています。
また、J5の画素数(2081万画素)は、コンパクトなカメラなので平均的な数字だと思います。画素数が低すぎるとぼやっとした画層になります。
J5の画素数は、レンズのサイズや性能を考えてこれで必要十分でしょう。
Nikon1J5のISO感度
ISO感度とは、カメラが光をとらえる能力を表す値のことです。この数値が高いほど暗い場所でもブレにくい写真を撮りやすくなります。
ISOが高く設定できるので、暗い場所でもフラッシュを使わなくても上手に撮影できます。
ただし、ISO感度を上げるとノイズが増えてざらつきが目立ち始めます。
所感ですが、J5はISO3200あたりから怪しいですかね…。
4K動画はカクカク…
4K動画は1秒間に15コマ(1秒間に15枚の静止画を動画にしています)とかなり低いです。4K30Pあれば動きの速い動画でない限りは普通に見えるんですけどね…。
Nikon1 J5:カメラ初心者のインプレ
わたしがJ5を購入した理由は、レンズを交換できるコンパクトな一眼カメラが欲しかったからです。
手に入れてみて、レンズを交換して使う場面にほとんど出くわしませんが…。
Nikon1 J5の単焦点レンズが楽しい
単焦点レンズは、標準でついていたもの(1 NIKKOR 18.5mm f/1.8)を使っています。
話に聞いていましたが、明るいレンズはすばらしいですね。このレンズを使って初めて知りました。
色が鮮やかで綺麗。質感がよく分かる。素人ながらそう思いました。
また、単焦点レンズはズーム機能がついていないので、構図を考えるのが大変だと思っていました。
しかし、構図を決めるのにいろいろ動き回りながら考えるのが楽しいですね。
せっかくなので、単焦点レンズを使って、絞り優先モード(A)で撮影してみました。
下の写真は、f値(絞り値)を16に設定しました。ピントは手前のぬいぐるみの顔に合わせています。私が値を変えたのはf値だけです。
f値が16だと、前後のぬいぐるみのどちらもぼけていません。スマホの人工的な画像とはやっぱり違いますね…。
次の写真は『後ぼけ』で撮ってみました。f値を1.8に設定にしています。ピントは手前のぬいぐるみの顔です。
ピントが合っている手前のぬいぐるみの顔はくっきり。後ろの黄色いぬいぐるみは完全にぼけています。
次は『前ぼけ』です。f値は1.8のままで、ピントを後ろのぬいぐるみの顔に合わせてみます。
こんな感じで、単焦点レンズを使って絞り優先モード(A)にすると、ボケ具合を演出した写真を簡単に撮ることができます。
ちなみに、J5はガッツリとぼけ具合を効かせられない感じです。
ムリヤリぼかそうとせず、自然な感じでぼかした方がこのカメラには合っているようです。
それにしても、ぬいぐるみの柔らかい質感がしっかり出てますね。
おまけ:スマートフォン・XperiaXZsで背景をぼかす
下の写真は、スマートフォン・XperiaXZsの「背景をぼかす」という標準の機能を使って撮影しました。ソフトウエアで計算して背景をぼかしています。(背景しかぼかせません。)
上記のJ5の単焦点レンズで撮影したものとほぼ同じ時間に撮りました。
私の撮影テクニックの問題もありますが、コンピューターが人工的に作ったものなので、背景はよくぼけていますね。
しかし、XperiaXZsで撮った写真は、よくみると不自然な箇所(緑の髪の毛と黄色のぬいぐるみの間)があります。また、実際よりも暗めな感じになりました。
Nikon1 J5の良いところ
全ての製品に完璧な物などないと思います。特にカメラ。
Nikon1 J5のスマホより良いところ
まずは、J5の良いところをスマートフォンと比較してみます。
ブログで使う程度の写真なら、最近のスマートフォンは奇麗に撮れるので画質は問題ないのですが、ネック(弱点)はバッテリーの持ちです。
スマートフォンは、10枚~20枚とパシャパシャと撮っていたらあっという間にバッテリーが無くなっていきます。
バッテリー交換のできるJ5は、かなり有利だと思います。
それから、レンズ交換できるのも大きいですね。撮影の幅が広がります。
例えば、遠くのものを撮影したい場合、J5はズームレンズに交換すればいいのですが、スマートフォンは、デジタルズームを利用します。
デジタルズームは、取り込んだ映像を補正拡大しているだけなので、画質が恐ろしく悪くなります。
レンズ交換する手間がかからないのはいいんですけどね。
最後にもう一つ。
J5は、レンズの中心と像を映し出す液晶モニターの中心が同じ目線上にあるので、視点がズレるという事が少ないのです。
遠くのものは気にならないのですが、上図のように近くのものを撮影するときは、中心に写したいものの位置が少しズレてしまって、慣れるまで撮影に苦労しますよ。
あとは、
- スマホと比べれば、画質は素晴らしいです。
- スマホと比べると写真が撮りやすい。操作性はさすがです。
ぐらいです。
たまに外出先でスマートフォンで撮影します。
撮った写真を家に帰ってからよく見ると、写真の端がぼやっと赤くなってる時があるんですよね。
これは、スマホを持つ手がレンズにかかってしまったためで、撮っている時は気づかないんですよね…。
Nikon1 J5の他の一眼レフより良いところ
コンパクトで軽いところですね。
祇園祭に行ったとき、左手に持ちっぱなしでしたが全然疲れませんでした。
ぶっちゃけ、これだけかもしれません…。
わたしには、これが第一の購入理由だったので、買って正解でした。
Nikon1 J5のあまり良くないところ
室内や夜間の撮影は気にならなかったのですが、屋外で撮影しているときに、「しまった」と思いますた。
ちょっとお高い一眼レフなら撮影範囲を確認できるファインダーというのぞき窓がついていますが、J5にはファインダーがなく、液晶モニターで写真の構図を確認します。
ファインダーは、
- 明るい場所でも液晶モニターと違って確認しやすい。(晴天直下では液晶モニターは見難い。)
- ファインダーを覗くときに、顔と手でカメラを押さえる体制になるため、ブレない写真を撮りやすい。
といった利点があります。
しかし、ファインダーのないJ5は、屋外の明るい場所で撮影するとき、日よけのない液晶モニターに光が反射して、
全く見えません…。
これは大誤算でした。
液晶モニターに何が写っているのかがわからないため、撮りたいシーンがちゃんと写っているのかわかりにくいし、水平位置がわからないので斜めを向いた写真になったりします。
管理ソフトが遅すぎる…
NX-Dというニコン製のアプリで、簡易のレタッチ(加工編集)ができますが、とにかく遅いし重い。使い勝手が悪い…。
わたしは、画像のレタッチや高度な加工はしないので、軽い動作で高機能な『Affinity Photo』アプリを使っています。安価なのでおススメしておきます。
Nikon j5は、USBから充電できない…
残念ながらUSBから充電できません。USBポートはPCと接続して画像を転送するときだけに使います。
また、PCにJ5をUSB接続して画像を転送した後に、J5の電源をオフにしないとバッテリーがどんどん減っていきます。良く忘れます。
Nikon1 J5のライバルはスマートフォン?
最近は、スマーフォンのカメラが高性能になり、手軽に高品質な写真を撮れるようになってきました。
J5の十八番「手軽なのに高性能」というメリットがスマートフォンに奪われて、J5は中途半端な製品になってしまったような気がします。
Nikon1 シリーズの今後…未来はあるのか?
もっとも重要なお話なのですが、Nikonさんは、
Nikon1シリーズの開発を打ち切る
かもしれません。
ニコンさんのWebサイトによると、レンズ交換式アドバンストカメラ Nikon1シリーズは、すべて旧製品の扱いになってしまいました…。
ニコンからミラーレス一眼が発売されることは各メディアの取材やうわさによると間違いないようですが、それがNikon1シリーズになるのか、新しい規格のものになるのかは今のところ分かっていません。
ただ、上記の通り、Nikon1シリーズは、中途半端な製品になってしまったため、後継機は作られないというのが共通認識のようです。
Nikon1 J5 をおススメできるのか?
J5を気に入ってNikon1シリーズ用のレンズをそろえても、後継機が発売されなければ、すべて無駄になってしまうかもしれないというのが、ちょっと痛いですね。
私がそうしているのですが、おススメはブログやSNSなどにアップする写真を撮るのにJ5は向いていると思います。
本格的な一眼レフのカメラと比べると画質は良くないですが、ネット上なら画質は気にならないですよ。
それから、他のカメラのサブ機として利用もいいですね。
ただ、液晶モニターが光の反射に弱く、晴れの日の屋外では見えなくなるので、風景写真をメインに撮りたい人は、やめておいたほうがいいですね。
私の場合、屋外での撮影が今後増えてくると思うので、J5はサブ機に降格し、ファインダー付きのカメラを新しく購入すると思います。
おわりに
J5はかなり気に入っていますよ。コンパクトな後継機が出るのなら、次も間違いなくニコンを買いますよ。
▼ 単焦点レンズの保護。サイズに注意。
▼ バッテリーは互換バッテリーを予備で使っています。純正より容量は多いですが、私には違いはわかりません(笑)使えてるから、「まあいいか」って感じです。
そういえば、量販店でJ5を購入する際、私の買い物に付き合ってくれた店員さんに、液晶保護フィルムとレンズ保護フィルター(単焦点レンズ用)の購入を会計時に勧められました。
カメラと同時購入だと割り引いてくれるということでしたが、意外に高価…。
液晶保護フィルムもレンズ保護フィルターもネットで買えば、およそ2/3〜半分ぐらいの価格で売ってます。
予算が限られている人は考慮しておいたほうがいいですね。
私はカメラ初心者で、販売員の方を拘束して色々と教えてもらいながら購入を決めましたので、感謝の気持ちから、J5と一緒に購入しましたよ…。
まあでも、レンズ保護フィルターは買ってよかったです。レンズむき出しのままだと、レンズについた指紋やほこりをふき取るときに傷がつくかもしれません。
レンズには、触った覚えがないのに指紋の跡(あと)がよくついているので、レンズ保護フィルターは必須だと思いました。
以上で、”レンズが交換できるNikon1 J5をカメラ初心者が使ってみた感想” を終わります。
なんしかの雑談
Nikon1シリーズが消えるとは思わなかった…。
軽くて持ち運びしやすいのでサッと撮れる。ブログの写真撮影にいいのに。
今はブログからブイログ(動画)にトレンドが移ってるようすね。
コンパクトなレンズ交換カメラは、Nikonは『Z30』、SONYだと『ZV-E10』ですね。
どちらも持ち歩きに良さそうやね。
で、いまでもJ5を使っているのですか?
もちろん。ブログに使う画像程度なら必要十分。大きな画像は使わないし、今でもスマホ(iPhoneSE2)よりはキレイに撮れると思う。
でも、古い機種なので、そろそろ不満が出てきたのでは?
写真の写りは今でも問題ない。壊れるまで使えそう。
ただ、遅い動作が気になってきた。
例えば、起動が遅い、HDRは撮影後ラグがある、PCへ写真の転送が遅い。などなど…。
それと、やっぱりファインダーがほしい。炎天下の撮影だと太陽がモニターが反射して見えない。片頭痛もちなので光に弱く、余計にひどい…。
物欲も相まって、そろそろ新しいカメラがほしいのでは?
ブイログもやってみたいし、ファインダーないけど『ZV-E10』がほしい。
でも、お金ないし、そんな時間もないから無理やね。
じゃあの。