ここの管理人がこれまで乗ってきたバイクのインプレと当時の思い出なんかを交えながら、つらつらと書いています。
第四回は、ヤマハ発動機の『WR250F』です。
『WR250F』はコンペティションモデル(競技用車両)といって、本来は公道を走れません。
しかし、2000年中頃まで公道を走れる競技車両(外車)を販売する有名な会社がありまして、そこで購入しました。
おはなしするのは、2006年に発売した最後のスチールフレームモデルのWR250Fです。
「文句なし!」のオフロードバイクでした。
4ストロークのモトクロッサーYZ250Fをベースにしたエンデューロレーサー。
水冷単気筒5バルブDOHCエンジンを搭載。13,500RPM。ミッションは5速。馬力は非公開(おそらく36ps前後)。
▼ バイクブログ・マガジンズさまが2010年ごろまでのWRシリーズについてくわしい記事を公開されています。良記事です。
わたしが思う、オフロードバイクのかっこいいところは…
管理人(以下、わたし)のここまでのバイク遍歴は『DT50』『DT230』『DR-Z400S』そして『WR250F』。4台ともすべてオフロードバイクです。
なぜオフロードバイクばかりなのかというと、ひとつは、見た目がいいから…。
ロードバイクのシートって見た目からしていかにも「座る場所=椅子」って感じがして、なぜかダサく見えたのですよね。今はそんなことないです。
対して、オフロードバイクのシートって縦に長いじゃないですか?そんな椅子あります?オフィスで縦に長い椅子に座ってる人います?(威圧的に…)
わたしには、縦に長い椅子がカッコよく見えたんですよね。
ふたつは、いつも単独走行なので難所には挑みませんが、不整地を走るのが楽しいから。
そんなわたしが、公道仕様のDR-Z400Sでさえ持て余していたのに(といってもレーサーの姉妹車ですが)、『軽さこそ正義』という理由だけで、さらにエキスパート向きのWR250F (2006)を購入してしまいました。
インプレ:『WR250F(06)』は当たりまえのハイパフォーマンス!
競技用車両は、耐久性よりも走りのためのパフォーマンス(性能)を優先していて、メンテナンスサイクルは一般的に短いといわれていいます。
WR250F(06)は意外に耐久性があるようで、一般道のように常にパフォーマンスを求めるような走り方でなければ、メンテナンスはそれほど気にしなくてもいいと言われていました。
たとえば、オイル交換は500から1000Kmの間で十分。
※ 2006年頃のWR250Fの話です。
それに対して当時のホンダのライバル車は、オイルタンクの容量が少なかったからか、1、2回の乗車でオイル交換だったと思います。
わたしは、東北から近畿地方まで2週間かけて約2000Kmの工程を1回のオイル交換で走ったことがあります。何も問題なかったです。
走行距離1万キロちょっとでWRを手放しましたが、エンジンやサスの不調もなく、オイル交換を除いてほぼノーメンテでした。(確認したら2万キロ手前でした)
ただ、一般道で走りやすいように、スプロケットを高速寄りのものに交換していたのが良かったのかもしれません。
燃費(ハイオク)はツーリングで18km/lぐらい。普段は14-5km/lでした。
競技用車両ゆえ、エンジンがすごいのは当たりまえ!
WR250F(06)のエンジンは、13,500RPMもの回転数で、どこまでも回るような感覚!
WR250F(06)で下北半島の西側の338号線をハイペースで走ったことがあります。
すごかった!
とても250ccの単気筒とは思わせないエンジンの爆発力なのになめらかなフィーリングでよく回る。サスもしっかり踏ん張り破綻しないので全く不安感なし。
さすがレーサーです。わたしは運転が下手なのですが、上手になったと錯覚してしまいましたよ。
それと、高速道路を1区間だけ走ったことがあります。そのときは、100km/h付近で巡航していて、そこからアクセルをひねったところ、まさかの飛び出すような加速。かなり慌てました。
(高速道路2区間走ったらエンジン焼きついたと聞いていたので、1区間だけにしておきました)
『オフロードでのYZF-R1』をコンセプトに開発されたWR250Rでさえ、10,000RPM。なるほど、すごいわけです。
オフロードバイクの『軽さこそが正義』は正しかった…
WR250Fの2006年モデルは、乾燥重量が106Kgちょっとだったと思います。保安部品やタンク容量7リットルを考えても総重量117か8Kgぐらいでしょうか。とにかく軽い。
まず、なんちゃってオフローダーなわたしでも臆することなく狭くて荒れた林道に突っ込んでいけるようになりました。軽いとバイクから降りて押す場面でもなんとかなるんですよね。
上の写真のような場所は、引き返せないし、先が読めないので、前車のDR-Z400S(車重141-143Kgくらい)では行きたくないですね…。
それと、軽いと思い切ったことができるようになるので、恐怖心が少し和らいで速く走れるようになってくるんですよね。
林道を実際に走ってみると『軽さこそが正義』なのがハッキリとわかりました。
そうそう、WR250F(06)のシート高は998mmでほぼ1mですが、身長173cmのわたしでも車重が軽いので恐怖心はなかったです。なんとかなります。
レーサーだけあって、緩慢さのない全てのレスポンスが素晴らしい。車重の軽さだけじゃないのですよ。
WR250F(06)のあまりよくないところ…
ありません。
あったとしてもそれは、競技用車両を一般公道で走っているから。ライトが暗いとか、タンク容量が少ないとか、振動で疲れるとか、始動性が悪いとか、バッテリーすぐ上がるとか、そんなところです。
やはり競技用車両は、勝つためのバイクです。乗るも扱うも気合いがいる。オフロードを走ってナンボのバイク。これ一台で全てをまかなうバイクじゃないということです。
WR250Fは「文句なし」の素晴らしいオフロードバイクでした!
というわけで、WR250F(06)は、わたしが林道をいちばんたくさん走ったバイク。なんちゃってオフローダーのわたしを上達させてくれたバイクです。(といってもテクはありません!)
軽いのでどこにでも行けた。文句なしに一番楽しかったオフロードバイク!
これがわたしの評価です。
さて、手放すつもりはなかったのですが、家の事情で通勤で使えるホンダの125cc『グロム』に切り替えました…。2台持ちは分不相応。それに、林道に行っている時間もなくなったので。
あ、そういえば、この時期にKSR110もいっしょに乗ってたわ。でもすぐに盗まれたんですよね…。
次回に続きます。最後まで見てくれてありがとうございました。