ここの管理人がこれまで乗ってきたバイクのインプレと当時の思い出なんかを交えながら、つらつらと書いています。
第五回は、管理人(以下、わたし)が乗っていたホンダの『GROM』(グロム・2014年モデル)です。
燃費の差が激しいバイクでした。
HONDAが2013年に発売したミッション付きミニバイク。
エンジンは空冷4ストロークOHC単気筒。2013〜15モデルは124cc4速ミッション。2021モデルは123cc5速ミッション。
▼ 『Webオートバイ』さまがグロムの歴代車種についてくわしい記事を書かれています。
GROM(2014年式・JC61E)のインプレ
GROMは、原付二種免許で乗れるミニバイク。
ミニバイクにしては少し大柄な車格で、身長173cnのわたしでもあまり窮屈には感じませんでした。
ただ、片道100kmを超えるようなツーリングだとひざが痛くなりますね。
また、座る位置がはっきりしない形状のシートは、硬めなのでお尻や腰が痛くなりやすいかも。
GROMのエンジンは、125ccだし空冷なので水冷式と比べるれば、さすがにゆったりした加速感ですが、公道を走るにはこれで十分でしょう。急かされる感じが少ないので安全でいいかも。
前後サスは、ミニバイクにしてはいいんじゃないでしょうか。ちょこっと乗ったADV160よりもギャップを吸収してくれます。このバイクの速度域を考えたら必要十分。
もし中古車を買われるなら注意して欲しいのですが、2021年より前のモデルは4速ミッションです。
わたしが乗っていたGROMは、ギアが4速までの2014年式・JC61Eです。安心して走れるのは、60〜70km/hくらいまで。速度域の高い郊外を走るとちょっときつかったです。
登坂能力は弱いですが思ったより頑張ってくれます。ギアは必ず下げますけど。
GROMをツーリングで多用されたい方は、高めに設定された5速目のギアがある21年モデル以降がいいでしょう。燃費を稼げますし、巡航が楽だと思いますよ。
GROM(2014年モデル・JC61E)のイマイチだったところ
燃費がいいので平均して40km/l前後くらい。春の始めごろに、信号のほとんどない郊外の道を50km/hより少し高めの速度で60km/lも走ったことがあります。
ただ、チェーンが伸びやすかったので、燃費が落やすかったです。チェーンが伸びている状態だと駆動ロスが発生します。
それに、エンジンオイルが水と混ざって乳化します。これも燃費が落ちる原因のひとつ。そうならないためには暖気をしっかりしたり、長距離を走ったりして、水分を飛ばすことが大事。
GROMは、燃費や加速力といったエンジンのパフォーマンスを維持したいのなら、エンジンオイル、チェーン、エアクリーナー、タイヤの空気圧のなどのメンテナンスをこまめにした方がいいでしょう。
わたしの乗り方だと、購入した当初は平均して45km/lぐらいあった燃費も、7年目には37〜8km/lぐらいに落ちてました。
あとは、最近の海外で生産しているホンダのバイクは、ボルトを固くしめすぎ…。自分ではどうにもならず、バイク屋さんに何度も回してもらいました。
コストダウンのせいで部品の素材や製造がよくないという噂がありますが…。
GROMにオフロードタイヤで林道を走破!
GROM(2014年モデル・JC61E)の新車がはいている外国製タイヤは、本当に滑りやすかったです。急ブレーキは厳禁。寝かせるのが怖くて右左折はかなりスピードを落としてました。
そこで、ブロックのゴツいオフロードタイヤ『IRC GP-22』に交換。
「オフロードタイヤの方が滑るんじゃないの?」
と普通はそう思うのですが、不整地はもちろん、ちゃんとしたロードタイヤには劣りますが、舗装路でも路面にしっかり食いつき、転倒する不安が一切なくなりました。
難点があるとすれば、ブロックタイヤゆえ、舗装路では振動が激しく、寝かしにくい。乗っていたら慣れるレベルですが。
オフロードでの走行はどうだったかというと、滑る心配がほとんどなく、思った以上に走れるのでびっくり。タイヤが良くなると、今度は前後のサスに不満が出てきますね…。
オフロードタイヤをはいたGROMは、小さいから二足二輪で進めるし、大きいオフロードバイクよりも気楽でいいかもと思いました。
ただ、フロントもリアもフェンダーがオフロードバイクみたいにタイヤから離れていないので、小枝があちこちに落ちてる道では、それを間に巻き込んで大変でした。サスもすぐにへたるかな。
YouTubeには、グロムで林道をアタックしている動画がたくさんありますのでよかったら見てくださいね。
※ 2021年モデルのグロムは、IRC製タイヤに変更したらしく、普通に走れるそうです。
タイヤ(前) | 120/70-12 51L |
タイヤ(後) | 130/70-12 56L |
▼ 購入時は、車種にあったタイヤの種類とサイズを必ず確認してください。
GROMは、通勤通学やショートツーリングにオススメ
GROM(2014モデル)って、燃費の上下が激しいバイクでした。春と夏で5km/lぐらい違ってきましたし、しっかりメンテナンスをしないと、すぐに燃費が下がってしまいます。
それでも、燃費は良い方なのと、小さな車格は市街地をストレスなく乗れるので、通勤通学におすすめです。
ショートツーリングメインなら、5速ミッションの現行グロムの方がいいでしょう。ただ、125ccは、自動車専用道路に乗れないのが唯一のネックかも。
というわけで、わたしが7年ほど乗ったGROM(2014モデル)の評価でした。今はGROMを手放してオフロードバイク『CRF250L』を購入しました。
「あれ?(わたしは)もうオフロードバイクに乗らないんじゃなかったっけ?」
というわけで、次回に続きます。
たとえば、125cc以上のバイクから125cc未満のバイクに乗り換える時は、可能なら任意保険の中断証明書(再度加入する時に等級を引き継げる。年数や条件有)を取得しておきましょう。
バイクの保険は、排気量区分が125cc未満か125cc以上かどちらか。排気量区分をまたいで乗り換える場合は等級の引継ぎができません。
例:250cc(任意保険中断証明書発行)>125cc(ファミリーバイク特約加入)>160cc(中断証明書で任意保険加入し等級引継)