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『宗像教授異考録』第6集、歴史ロマン全開!竹取物語をめぐるお話が面白い【コミック】

コミック 宗像教授異考録

星野之宣先生のコミック『宗像教授異考録』第6集(巻)『再会』は、竹取物語の成立した過程と作者は誰なのか?にスポットを当てて、歴史に埋もれた謎を解いていく物語です。

コミックだからと期待しないのはもったいない。歴史ロマン、歴史ミステリーが好きな方はぜひどうぞ。

また、京都府京田辺近辺に住んでいる方も地元が舞台になっているのでぜひどうぞ。

竹取物語とは

竹から生まれた容姿の美しいかぐや姫が貴族からの求婚を断り続けて最後は月に帰っていくというお話です。

平安時代初期(9世紀後半から10世紀前半)に成立した、日本最古の物語といわれています。

作者は誰なのかわかっていません。

この記事の内容

コミック『宗像教授異考録』って?

主人公の宗像伝奇(むなかた ただくす)教授が古代史をメインに、自身の奇想天外な仮説を登場人物にも読者にも知らしめていく、といった話の構成になっています。

基本的に、

なんやって!
イラスト:おフランス太郎

というようなお話のオンパレードですが、なかなか面白いです。

歴史ロマンってやつですかね。

それに、従来の仮説や古代史のお話もちゃんと説明されているので、けっこう勉強になりますよ。

帽子をかぶった人物が宗像教授です。:星野之宣『宗像教授異考録』(小学館)P-102

そういえば、「竹」って生命力が強いんですね。繁殖力と破壊力が半端ないって聞きました。絶対に家の庭に植えないように…。

宗像教授風にいうと、猛々しい(たけだけしい:いかにも強い、図太いという意味)の『たけ』は本来は『竹』だったということになるのでしょうか…!?

宗像教授異考録第6集『再会』の感想

少しほろっとするお話の構成。

読後は「そうだったらいいのにな…」というやさしい充実感につつまれる。

安心して読めるいつもの宗像教授って感じです。

それに、絵が上手すぎるのと、史実を絡めたストーリーが、現実世界とのリンクを強固にし、本当の話のように錯覚してしまいます。(言い過ぎかも…。)

もし、竹取物語の作者は誰なのか? というスレがネットの掲示板にたったのなら(そんなことあるかな?)、『再会』のお話を丸ごと話してしまいそう。

宗像教授異考録を描いている人は?

星野之宣(ほしの ゆきのぶ) 先生です。SFや歴史ロマンをメインに描いておられます。

代表作は、SFなら『2001夜物語』。歴史ロマンなら『ヤマタイカ』だと思います。

近年は『レインマン』という科学とオカルトが組み合わさったようなお話を連載されていました。今までのマンガでは見たことがないような話の題材と展開で、星野先生の新たな代表作に。

と言うわけで、今回は『宗像教授異考録』第6集を紹介しました。

マンガで歴史というのも面白いものですよ。

歴史ロマンで観光旅行

絵が上手すぎて説得力が半端ありません。:星野之宣『宗像教授異考録』(小学館)P-40

宗像教授異考録第6集『再会』には、歴史にゆかりのある関西の地がたくさん出てくるので、関西在住の人、特に京都府京田辺市近辺に住んている方には、「あ、ここ知ってる、行ったことある」「あ、そういう意味だったのか」といった感じで、楽しく読めるのではないでしょうか。

また、関西在住でない人でも、観光旅行の参考になるのではないかと思います。

それから、このお話には登場しませんが、一休さんで有名な酬恩庵一休寺(しゅうおんあんいっきゅうじ)が京田辺市にあります。

このお寺、あの有名な「橋」がありますよ!

というわけで、歴史をたくさん知って、知ったかぶりができるのが、コミック・宗方教授シリーズのいいところ。観光旅行もはかどると思います。

でも、あくまで歴史ロマン。人に話すときは、史実とごっちゃにしないように要注意です!!

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