パウダーシェッドパーカは、やわらかくて伸縮性がある『ソフトシェル』というタイプのアウトドアジャケットです。
わたしは、街歩き(タウンユース)やモーターサイクルなどで外出するときの防寒着として着用しています。
このページは、パウダーシェッドパーカとはどういう商品なのかを簡単に紹介したあと、街歩きやバイク乗車時の着衣インプレをしています。
また、購入して7年近くなりますので現状や近況などを記事下のなんしかの雑談に書いておきました。
- 2017年10月の記事を全体的に書き直しています。
- 記事中の製品はモデルチェンジ前のものです。モデルチェンジ後(2022/11時点)の変更点をこちらに書いています。
- パウダーシェッドパーカは、ライダーズジャケットではないためコケたり事故にあったりすれば当然ながらダメージが大きいです。インナープロテクターを装着するなど自己責任での着用になります。
モンベルの『パウダーシェッドパーカ』とは?
『モンベル』というのは大阪に本社を置く登山用品がメインのアウトドア総合メーカーのこと。
自社で開発する品質の高い製品を安価で提供してくれています。一時期メディアで品質が良いと話題になったからか、タウンユースで着用されている方をよく見かけるようになりました。
また、2022年には小学生のランドセルを作ったことで話題になっています。
そんなモンベル製品の一つが、今回紹介するパウダーシェッドパーカ(以下・パウダーシェッド)というソフトシェルジャケットです。
ソフトシェルジャケットとは?
パウダーシェッドは『ソフトシェル』というタイプのジャケットです。
- 名前のとおり柔らかい素材。伸縮性もあり動きやすい。
- 完全防水ではないが撥水性はある。
- 保温性がある。
- 通気性がある。
- 防風性がある。
ソフトシェルにはきちんとした定義はありません。メーカーによって定義はまちまち。撥水性能でなく完全防水のものもたまにあります。
ソフトシェルは、肌触りがよいものが多く着心地はいいですね。ふわっと温かい感じです。また、通気性もあるのでアウターだけでなく中間着としても快適に使えます。
タウンユースだと中間着にする出番はないと思いますが、アウトドアショップでソフトシェルを見てたら「中間着としても使えますよ」と店員さんに何度か声かけしてもらえました。実際に登山で中間着にしてる人いるのかな?
それと、安価な製品が多いのはうれしいところ。
ただ、ソフトシェルジャケットには弱点もあります。それがこちらです。
- コンパクト性はない。かさばる。
- 雨具にはならない。(撥水性のみの場合)
- ストレッチの素材にポリウレタンを使っているものがある。
わたしのように、タウンユースやバイクウエアとして着用するくらいならコンパクト性には問題を感じません。
ただ、撥水性のみのソフトシェルジャケットは雨具(レインウエア)として使えません。すぐに水が染み込んできます。パウダーシェッドは撥水性のみなので注意です。
そして、ストレッチ素材にポリウレタンを使っているものは、生地の劣化が速いということを頭においたほうがいいでしょう。パウダーシェッドはポリウレタンを使っています。
ポリウレタンを使った衣類って、比較的に安価な製品が多い印象です。パウダーシェッドもそれほど高くはありません。
『パウダーシェッドパーカ』の製品詳細
モンベルから製造販売されているソフトシェルの衣類において、最も高い防風性と保温性を備えている商品の1つがパウダーシェッドです。クリマバリアという素材を使っています。
と撥水性の方はモンベルによると『スキーやスノーボード(晴天時)』でのシーンをおすすめしているので、期待しないでください。
防風・透湿性フィルムをシェル素材とフリース地で挟み込んだクリマバリアを全面に採用することで、非常に高い防風・保温性を実現したパーカです。
生地が持つストレッチ性とひじ部分に採用した立体裁断により、抜群の運動性を実現。スムースピットジップや、フード・すその調節機能も搭載し、ウインタースポーツのアウターとして真価を発揮します。完全防水ではありません。
素材の特徴<クリマバリア> モンベルより(2017/10時点)
生地の素材『クリマバリア』は、やわらかくて伸縮性があります。ゴアテックス系のレインウェアのようなパリパリ感が全くありません。
ですから、体を動かした時のバリバリカサカサ音は、ゴアテックス系の素材よりもマシです。
また、テカテカ・ツルツルのナイロン丸出しのレインウェアなどと違って「本当に水を弾くのかな?」といった感じがします。
前面のファスナーは、むき出しにならないタイプ(コンシールジッパー)です。最初は戸惑ってうまく開け閉めできませんが慣れれば問題ないです。
また、頭にフードをしても首周りに余裕があるからか脱着しやすく、窮屈な感じはあまりしません。
『パウダーシェッドパーカ』旧・現行モデルのちがい
こちらで紹介してるパウダーシェッドは2017年頃に購入した商品です。
現行(2022/11時点)モデルは、胸ポケットまわりのデザイン・ストレッチ性をより高める・表生地がポリエステルからナイロンへ、といった変更があります。
『パウダーシェッドパーカー』タウンユース(街着)でのインプレ
色については、アウトドアウェアなのでパウダーシェッドはカラフルなラインナップです。でも、黒系の色を選べば目立つことなく街中でも着れるかなと思います。
カラフルな色を選択すると、遠くからでも「モンベル!」とわかってしまうのであまりおすすめしません。「モンベル?」ぐらいにしといたほうが無難です。
素材については、ゴアテックス素材のように硬くなく柔らかいので、体を動かした時のバリバリカサカサ音があまりしないのがいいですね。音が大きいと待合室なんかじゃけっこう気になるんですよね。
性能面は、地域にもよりますが街中で歩くだけなら、防風・透湿・防寒は必要以上の十分な性能を発揮してくれます。わたしの住む関西エリアなら何も問題ないです。
ただ、パウダーシェッドは透湿機能(衣類の内側にこもった汗を外に逃がす)があるおかげか、衣類の内側はスースーした感じになるので、じっとしているとちょっと寒く感じるかもしれません。
動いて汗かいてしたり、寒いところから急に暖かいところに移動したりしたときに透湿機能のありがたさがよくわかります。
最後にサイズ感をお伝えしておくと、身長173cm・体重63kgでMサイズを着用しています。Lサイズだと急激に大きくなるので要注意です。Sサイズは中間着にするにしても小さすぎかな。
モンベルショップで試着してくださいね。
『パウダーシェッドパーカー』をタウンユースでおすすめする理由
アウトドアウエアなので丈夫で動きやすい。そして、軽いので肩がこりにくいです。
また、パウダーシェッドはソフトシェルという一枚着るだけで暖かくて着心地の良いジャケット。ハードシェルのようなレイヤード(重ね着で調整)前提のジャケットと違って面倒なく手軽に着ることができます。
ただ、軽さと暖かさだけを求めるならダウンジャケットにはかないません。しかし、ダウンジャケットのようにモコモコにならずにスッキリしたシルエットで着たいならアリかなと思います。
▼首周り特に口の周りは汚れやすいのでネックウォーマーはあったほうがいいです。100円均一のものでオッケー。
『パウダーシェッドパーカー』ライダーズジャケットしてのインプレ
そもそもパウダーシェッドはライダーズジャケットではありません。バイクに乗るときに着るのならインナープロテクターを装着するなど、安全対策は必ずしておきましょう。
と前置きしたところで、軽くインプレしてみます。
わたしは、バイクで移動するときの防寒対策としてもパウダーシェッドを着ています。近くの食品スーパーや駅までの道のり2〜5Km(10分〜20分)ぐらいがメインになります。
寒さ対策はというと、時期にもよりますが本当に寒い日はインナーを調整します。ヒートテックとフリースを着れば外気温が12度前後なら寒さに十分対応可能です。
これ以上寒くなってくれば、首元から侵入する風をブロックする目的でネックウォーマーを着用します。これでほぼ完璧です。
ただ、0℃前後の本当に寒い日が問題…。そういう日はバイク用の防風防寒インナーを着てなんとかしのぎます。長距離はあまり走りたくないですね。
本当に本当に寒い日はパウダーシェッドパーカーは無理…
ぶっちゃけ、防寒に全力でこだわりたいのならパウダーシェッドはやめておいたほうがいいです。
その理由は、走行中の冷たい風で冷えたジャケットが体を冷やすんですよね。インナーでどれだけ頑張っても限界がある感じです。パウダーシェッドに限らない話なのですが…。
では、防寒にこだわりたいのなら何がいいのか?
あくまでわたしの経験則になりますが、防風性能のあるダウンジャケットがこれまでで一番防寒性能高かったですね。
具体的にいうと、ユニクロのシームレスダウンパーカ(3Dカット)です。
こいつはマジですごい。防風性能と空気の層があるダウンのおかげで体が冷えにくく暖かい。
0℃近いかなり寒い日でもネックウォーマーさえ付けていればインナーはそれほど気にしなくてもいい感じ。
また、軽いし撥水性能もある。しかも、1万円半ばと高コスパ…。セール時を見計らってでも一度着てほしい一品です。
ここのところバイクで出かけるときは、このダウンジャケットばかり着ています。だめになったら買い替えます。
『パウダーシェッドパーカー』の撥水性は……
まず、この製品は撥水性能はありますが防水仕様ではありませんので、レインウエア的な使い方はできません。
撥水性能を見るために、コップに入れた水をパーカにぶっかけたら、しっかり水を弾き落としました。しかし、霧吹きで細かい水滴を吹きかけると簡単に表地に水が浸透していったではありませんか…。
たしかに、パウダーシェッドを着て雨の中30分ぐらいバイクで走行したことがあるのですが、水が染み込んでボタボタになってしまいましたよ。
バイク用でないレインウエアは、風の巻き込みで雨が内部に侵入したりするものがあるので、本当はレインウエアもバイク用がいいです。
製品によっては、バイクでの利用には向かないと記載しているものもあるので、要チェックです。
『パウダーシェッドパーカー』のお手入れはちょっと大変
パウダーシェッドは、最新の防風透湿素材を使っているので、それに合う専用の洗剤と専用の撥水剤で洗濯撥水加工します。
バイクに乗って常に着用している人は、排ガスなどでかなり汚れると蒸れを逃す細かい穴が詰まって透湿効果が薄れるかと思います。年数回は洗濯したほうがいいでしょう。
『パウダーシェッドパーカー』のまとめ
- パウダーシェッドは防風性・通気性・保温性を備えたソフトシェルジャケット。
- アウトドアウエアだがタウンユースでも着れる。色は黒系が無難。
- 生地にポリウレタンを使っているので経年劣化がある。
- バイクウエアとしても使えるが本当の本当に寒い日は無理。
- 防水でなく撥水性。
- 洗濯がちょっと大変。
いかがだったでしょうか?
モンベルの衣類は一般にも認知度が上がったようで、街中でよく見かけるようになりました。パウダーシェッドも安価な割にいい感じ(あいまいだなあ…)に着れますのでおすすめしておきます。
わたしは、モンベルショップで試着するときは店員さんに「街中で着ても大丈夫ですかね?」って必ず聞くのですが、どの製品でも「大丈夫ですよ、皆さん着ておられます」みたいなことを言ってくれます(笑)
また、アウトドアウエアは『軽い』ので楽に着れていいですよ。肩もこりにくいです。どれでもいいので一度着られてみては。
でも、バイクウエアで着てみようかなと考えていた人は申し訳ありません…。
パウダーシェッドでも十分なのですが、わたし的にはユニクロのシームレスダウンパーカ(3Dカット)の前に、(わたしの経験則の)すべてが過去のものになってしまいました。(プロテクターなど怪我防止装備除く)
以上で『パウダーシェッドパーカ』のインプレを終わります。最後まで読んでくれてありがとうございました。
なんしかの雑談:7年目の浮気
パウダーシェッド買って7年目くらいですね。今の使用状況はどんな感じですか?
2-3年ほど着てない。
ポリウレタン使ってる服って3年目ぐらいで「?」ってなるんよね。
ポリウレタンの劣化が原因なのかワシの気のせいなのか…。
というか、飽きたんでしょ?
それもある。ほかのジャケット買っちゃったし。
で、購入7年目にして久しぶりに着てみたら、ストレッチ性が全体的に落ちてる感じやね。特にひじ。
ただそれが、ポリウレタンなのかただの劣化なのかはわからん。
そうですか。購入して2-3年は冬になるとほぼ毎日着てたそうですし、それが普通でしょうかね。
そうやね。
あとは、家の中で着てから天授をまっとうさせようかと…。
屋外で着る服ですよね?
電気代の節約やね…。裏地がフリースなので暖かい。お金ないし。
じゃあの!