ノース・フェイスのコンパクトジャケットの洗濯と撥水処理をしたいと思います。
タウンユース(日常生活・街中など)で着ていますし、購入してからはじめての洗濯です。撥水処理は必要ないかと思ったのですが、せっかくなのでやってみました。
というわけで今回は、
洗濯機洗い + 漬け込み撥水処理
をおこないます。
洗剤と撥水剤は、
- 洗 剤:O.D.メンテナンス ベースクリーナー = ベースクリーナー
- 撥水剤:O.D.メンテナンス S.R.ウォッシュイン = ウォッシュイン(漬込みタイプ)
を利用しました。
- この記事で使っている洗剤と撥水剤はすでに旧製品になっています。
- 現在売られているモンベルの撥水剤『O.D.MAINTENANCE撥水剤漬け込みタイプ』は熱処理をすることで撥水効果を発揮するタイプです。(自然乾燥では十分な効果を得られない)
洗濯は自己責任でお願いします。
コンパクトジャケットの洗濯方法の確認
必ず「洗濯タグ」を確認しましょう。同じ商品名でも型番の違いによって記述が違うことがあります。
今回の型番は、NP71530 です。
新JISのの洗濯表記 | 洗濯表記左から |
---|---|
・液温は30度を限度。洗濯機で弱い選択ができる。 ・塩素及び酸素系漂白剤の使用を禁止 ・タンブル乾燥の禁止 ・日陰の吊り干しがよい ・底面温度110度を限度とし、アイロン仕上げができる ・石油系溶剤による弱いドライクリーニングができる ・弱い操作によるウエットクリーニングができる 色物は他のものと一緒に選択しないで下さい。 蛍光剤入り洗剤は使用しないで下さい。 |
洗濯タグを見ると、本格的なシェルジャケットと比べて、洗濯の条件はそれほど厳しくないですね。
とくに気を付けるのは、タンブル乾燥の禁止・洗濯機で弱い洗濯・弱く絞る・アイロンがけは当て布を使うこと・蛍光剤入り洗剤は使用しない、といったことぐらいでしょうか。
それでは、コンパクトジャケットの洗濯とからめながら少しだけ確認しておきます。
タンブル乾燥の禁止
要は、乾燥器を使うなという事です。今回は、日陰の吊り干しで乾燥させます。
洗濯機で弱い洗濯
洗濯機の弱い洗濯とは『ドライコース『ソフトコース』『手洗い』…といった具合に、メーカーによって呼び方が異なります。
弱く絞ること
洗濯機で短時間の遠心脱水をするか、タオルなどではさんで水分を取ります。
洗濯機の遠心脱水は、ジャケットを長持ちさせたいのなら、なるべく利用しない方がいいみたいですね。
今回は、洗濯機の遠心脱水を利用しました。
アイロンがけは当て布を使うこと
コンパクトジャケットはナイロン製です。アイロンの温度は110度を限度にし(最も弱い)、必ず当て布をしてからアイロンがけを行います。
今回使用する撥水剤は、アイロンがけをすることで撥水性をより高めることができるモンベルのウォッシュインを使います。
蛍光剤入り洗剤は使用しない
蛍光増白剤ともいいます。白いものをより白く見せるためのものです。
変色や色抜けなどの心配があるので、このコンパクトジャケットの洗濯には使えません。
もちろん、塩素及び酸素系漂白剤の使用はぜったいに禁止です。
その他の洗濯・撥水処理で注意することは、洗濯の手順で解説していきます。
弱い操作によるウエットクリーニングができる
ウエットクリーニングとは、水洗いから仕上げまでクリーニング屋さんがおこなう特殊な洗濯です。
コンパクトジャケットの洗濯と撥水処理で用意するもの
今回は、漬け込みタイプの撥水剤を使いますので、タライが必要になります。
もし、タライがなければ、洗面台に水を張ったりします。
- 洗濯機
- タライ
- 水
- 洗 剤:ベースクリーナー
- 撥水剤:ウォッシュイン
それでは、次の章からはじめます。
商品リンクを張っておきましたが、すでに新しい商品に変わっています。
モンベルの新しい撥水剤『O.D.MAINTENANCE撥水剤漬け込みタイプ』は、熱処理をしないと撥水効果を得られません。
コンパクトジャケットの洗濯・撥水処理
コンパクトジャケットの洗濯・撥水処理の流れは、
- 前準備
- 洗濯
- 撥水処理
- 脱水
- 日陰の吊り干し
- おわり
となります。それでは、始めましょう。
- 服に汚れが特にひどい部分やシミがないかしっかりと確認しておく。
私は本格的に洗う前に、汚れのひどいところに直接洗剤を塗布して、手や柔らかいブラシなどでやさしく洗っています。 - 撥水処理後との違いを確かめるために、洗濯前に水をかけて撥水性能を見ておきます。
- ポケットに何か入ってないか確認しておく。
- ファスナー・ベロクロ(面ファスナー)・ボタンは閉じておく。ベロクロを閉じておかないと、生地に傷をつけたり、埃や糸くずが絡んで取れなくなったりします。
- 洗剤・撥水剤は、ボトルの説明書きをよく読み従うこと。
色物は他のものと一緒に洗濯できないので、コンパクトジャケット単独で洗います。
洗濯機で洗濯後に、ウォッシュイン(撥水剤)を使う場合、
②洗濯機の脱水前にもう一度水をためて、撥水剤を入れ、衣類を浸します。
③10分ほど洗濯機を回した後、脱水します。すすぎはしないでください。
S.R.ウォッシュ イン 洗濯機使用の場合 より
という方法があります。今回は、タライを使って漬け込むことにしました。
ウォッシュインを使って撥水加工を行います。この製品は漬け込みタイプなのでムラが発生しにくいという特徴があります。
今回は、ジャケットに染み込んだ水の分を考慮して撥水剤を少し多めに投入しました。
手で軽く押さえて水を抜くか、洗濯機で短時間の遠心脱水をおこなう。ぽたぽたと水が落ちている状態でも大丈夫です。
乾燥機は不可なので、今回は、日陰の吊り干しで乾燥させます。この時、軽くしわを伸ばし、ファスナー・ベロクロは開けておきます。
ウォッシュインを使った後の日陰の吊り干しは、48時間自然乾燥させる必要があります。
洗濯と撥水処理が完了。
撥水剤の匂いは、わたしはそんなに気になりませんでした。
それから、コップに水を入れて、ジャケットにかけてみると、しっかり水をはじき、洗濯前と変わりませんでした。
タウンユースの1年目1回目の洗濯なので、キレイに洗えて、撥水性も洗濯前と変わらずといったところです。
おわり
タウンユースで着用している人は、撥水作業は頻繁にしなくても良いかなと思います。防汚効果はおいといて、街中は山と違って雨の日は傘をさしますし。
以上で、コンパクトジャケットの洗濯と撥水処理を終わります。