映画『ブレードランナ−2049』の公開に先立って、前作ブレードランナーの2019年から、2049年の間に起きた出来事を3つの短編映像にしてYouTubeに公開しています。
映画『ブレードランナー2049』を見る前に見ておけば、作品の世界観がより広がると思います。
ブレードランナー2049の前日譚の予備知識
映画ブレードランナーとは、非合法に存在するレプリカントと呼ばれる人造人間をブレードランナーという警察官が処分していくというお話です。(めちゃくちゃはしょりました)
紹介する3つの短編は、前作の2019年から新作の2049年までの間の出来事が題材になっています。
- レプリカント
金属の機械ではない人間と同じ有機体からなる人造人間。NEXUS(ネクサス)という型番で呼ばれます。 - ブレードランナー
非合法のレプリカント対策(処分)を専門とする特殊警察官。
それでは、なるべくストーリーのネタバレなしで時代順に見ていきましょう。
1:ブレードランナー ブラックアウト 2022
作中、前作ブレードランナーのオマージュ的なシーンがいくつか出てきます。
電磁パルス攻撃(EMP攻撃)によって起こる大停電ーブラックアウト
北朝鮮の核開発・核実験のニュースで一般に知れ渡ったと思います。
電磁パルス攻撃とは、空(そら)の高い場所で核爆発を起こし、その影響で発生した強力な電磁パルス(5万ボルト!!)が送電線を伝って電子機器(ICチップを使う)を破壊破損させるというものです。
その結果、大停電ーブラックアウト事態が発生します。
核爆発に伴う熱線や衝撃波などは地上に届かないので、直接人体には影響がないといわれています。
しかし、電子機器は破壊されて使えずにインフラが崩壊し、夏や冬を越せずに何千万といった人間が死んじゃうかも知れません。
2:ネクサス・ドーン 2036
何かイマイチわからない作品なので、ちょっとだけ予備知識を。
最初から登場するおっちゃんやおばちゃんは、政府機関の偉い人ばかり。
しかし、人相悪いし部屋はぼろっちいので地下組織の集会って感じですが…。
そしてそこに、天才科学者ウォレスという人物が一体のレプリカントを連れてやってきます。
作中に流れる音楽がいかにも悪そう。
不穏ですねえ。陰謀の匂いがプンプンします。
そういえば、フランケンシュタインのお話に出てくる怪物も人造人間ですね。
ストーリーをみると、近年の人造人間を扱った物語の原点ではないかと思うぐらいよくできていますよ。
![](https://nansikanews.com/wp-content/uploads/2022/10/fukidasi-check-memo-nan.png)
人が人間を模して造った機械や生命体のこと。アンドロイドやレプリカントなどの総称になります。
ちなみに、錬金術師が作る人造人間は、ホムンクルスと言います。
今作中のレプリカントは、複製(レプリカ)と人をもじった造語ですね。
3:ノーウェア・トゥ・ラン 2048
これが最後のエピソードです。ブレードランナー2049の1年前の出来事です。
人混みのシーンがありました。前作ブレードランナーって感じです。往年のファンには見応えがあったのではないでしょうか。
そして、スティーブ・ジョブズを横長にしたようなこの人物は予告編にある通り、2049にも登場します。どういった関わり方をするのかは映画を見るしかありませんね。