あらゆるSF作品の要素を1つの作品にぎゅっと詰め込んだのが、超大作SF長編ドラマ『エクスパンス〜巨獣めざめる〜』です。
タイトルの「巨獣めざめる」は、原作SF小説のタイトル「LEVIATHAN WAKES」からとったもので、おはなしの中に大きな怪獣が出てくるわけではありません。(今のところかもですが)
ドラマを見ての私見ですが、宇宙の深淵(expanse)にひそんでいた人類に対する悪魔的な脅威(leviathan)が悠々と目覚める(wake)、って感じでしょうか。
というわけで、睡眠時間を削って連休中にシーズン3までイッキ見しましたので、簡単な感想を記録しておきます。
特に、未視聴の方で「見てみようかな?」って悩んでいる人の参考になれば幸いです。
現在はエピソード6(2022/12/13時点)が公開されています。
感想:映像はすごい! 映像はすごい! 映像は…
TV ドラマですよ、これ。なのに、映像がすごい! かっこいい!
CG 使いまくりだし、セットもいい。金かかってるのがよくわかります。
これ見た後だと、他のTVSFドラマがショボく古臭く見えてしまいますね。
そのかわり、わたしの知らない役者さんばかりでしたが。
でも、SF だし、役者が誰だとかいちいち見てませんし、別にいいんです。十分ですよ。
(全てのキャラが立ってたし、みなさん上手で何も問題なし!)
それにしても、映像は凄かったですね! これだけでも3シーズンぶっ通しで見る価値あるかな。
じゃ、これで!
王道のストーリー展開!
と言うわけにもいかず、ストーリーの感想も言っておくと、目新しさが何もない。
わたしがパッと思いつくのは、映画の「2001年宇宙の旅」と「スタートレック」といったスペースオデッセイや、ビデオゲームの「デッドスペース」といったSFホラーなどなどを一つにまとめたって感じ。
王道
ですね。パクリじゃありませんよ!
「SF や SF ホラーに興味があるけど、見たことがなかい」といった SF ビギナーか、「とにかくSFが好き」っていう SF フリークには、あってるんじゃないでしょうか? 見て損はありません。
わたしはというと、SF作品だと言うこと。豪華な映像につられた。シーズン1・第一話の「つかみ」が良かった。
といった理由で、最後まで見る羽目になってしまったわけです。
しかし、途中から、
はやく終わってくれって感じで、ストーリーが進むにつれて、徐々に苦行になっていきました…。
キャラクターの魅力が伝わりにくい…
というのは、人間の成長がほとんど描(えが)かれていないか、成長の幅が小さいので、キャラクターの魅力が伝わりにくい。
キャラクター同士でいつもケンカして、お互いのアイデンティティ(自分らしさや個性など)を確かめ合っているだけの人間描写…。
俺はお前が嫌いだけど、リスペクトしてるぜ!
みたいな…。
ちょっと大げさですが、全3シーズン・36話、ずっとこんなのが目立つのです。
たしかに現実だと、「そんなもの」なんですけど、長編ドラマでこれはきついです。2〜3時間で終わる映画なら、気にはならなかったと思いますが…。
そういう訳でわたしは、物語が進むにつれ、キャラクターに興味を失い、物語の続きや謎しか興味がなくなり、そんな状態で最後まで見る羽目になったと言う訳です。
▼ 字幕版
▼ 吹替版
総評:あくまでわたしの見解です
ちなみに、わたしは、面白かったコンテンツしか紹介しません!(汗)
エクスパンスは、SF な物語の基本の基本って感じですから、SF 好きの男性や、これから SF に触れていみたい、って人にオススメしたい超大作SF長編ドラマだと思います。